昭和15年(1940年)ころ 撮影:吉岡信一 広島市中区袋町
映像では白く見える鉄筋コンクリートの西校舎は昭和12年(1937年)に竣工、地下1階地上3階、水洗便所やダストシュートを備えた近代的な建物だった。南と北の木造校舎は1945年2月に建物疎開で解体、残った西校舎も8月6日の原爆による爆風と高熱で外郭を残すだけとなったが、市内中心部に残った数少ない建物であったため、数日後には避難場所・救護所となり、壁面には被爆者の消息を知らせる多くの伝言が残された。
西校舎では翌年5月から授業が再開、その後も使用されてきたが、老朽化のため平成12年(2000年)に取り壊しとなった。建物の一部は壁の伝言と共に「袋町小学校平和資料館」として一般公開されている。
参考資料:「ヒロシマの被爆建造物は語る」広島平和記念資料館 1996年
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