昭和13年(1938年)8月
撮影:栄花文造氏
尾道市向島町
川や海に囲まれた広島県では水泳は古くから武術の一つであり、明治期に入ると学校等でさかんに日本泳法に基づいた「水練」が行われた。大正時代からクロールなど競技としての近代泳法が広まったが、日本泳法も長く教育に用いられた。映像の前半は学生たちが尾道水道より船で向島の広島文理大学(現・広島大学水産学部)に移動、準備体操、後半は岡山や広島などで普及していた津山系の神伝流日本泳法で、撮影者の趣味でもあった。
参考資料:「広島スポーツ100年」中国新聞社 1979年
協力:神伝流広島游泳同志会