ATMの利用客が特殊詐欺に巻き込まれている事を見破り、被害を未然に防いだとして、広島県警 広島南警察署は6日、広島銀行 向洋支店の田中聖菜さん(21)と島本哲史 支店長(51)に感謝状を贈呈しました。
9月3日午前11時ごろ、男性(60代)が1人で広島銀行向洋支店を訪れました。
ATMコーナーへ向かった男性は現金を振り込もうとしましたが、振込金額の上限オーバーの表示が出たため、そのまま窓口へ。そこで対応したのが田中さんでした。
「世界一TikTokを...」衝撃の振り込み理由

上限額を引き上げる手続きのため、田中さんは振り込み先や振り込み理由などを尋ねました。
男性は焦った様子を見せることもなく、淡々とこう答えました。
「世界で一番TikTokを利用したとして賞金100万ドル(約1億6000万円)を貰える事になった。受け取るための手数料として20万円を振り込みたい」
すぐに違和感を覚えた田中さんは、さらに男性へのヒアリングを続けます。
担当者とのLINE 数多の不審点

田中さんは、男性と"TikTok担当者のアメリカ人女性"を名乗る人物との「LINEによるやり取り」を確認しました。
そこには、
▽片言な日本語
▽札束が入っているとされる段ボールの画像
▽TikTokは中国企業だが振り込み先が「バンク オブ アメリカ」
など、不自然な点が数多く見られたといいます。
詐欺だと確信した田中さんは、男性について島本支店長に報告しました。
「特殊詐欺被害抑止優秀店」に認定

島本支店長は、男性からさらに詳しく話を聞き、本部の専門部署へと情報を共有。本部から警察へと連絡し、男性の対応は警察官に引き継がれました。
支店の応接室で「詐欺の疑いがあるため警察に来てもらう」と告げられた男性は、ここでも焦りや挙動不審な様子はなく、「そうですか、わかりました」と終始落ち着いていたということです。
感謝状を受け取った田中さんは、「1つでも詐欺被害を防げたことはよかった。これからも積極的な声かけを意識したい」と話しました。
広島銀行 向洋支店が特殊詐欺の被害を未然に防いだのはこれで3回目で、広島県警から「特殊詐欺被害抑止優秀店」に認定されました。










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