10月22日(木)のドラフト会議を前に今年もRCC野球解説者・天谷宗一郎さんがドラフト上位候補に直撃取材に行きました。

今回、天谷さんは、侍ジャパン前監督の井端弘和さんや現役では今シーズン12球団トップの16勝を挙げている阪神・髙橋遥人らを排出した、関東の名門・亜細亜大学へ。

スカウト大注目・今ドラフトも逸材の宝庫 亜細亜大学

カープで亜細亜大学を担当する松本スカウトは
松本スカウト
「亜細亜の山里とか、面白いですね。ショートやってます。僕が菊池を見ていた15年前と被るような、守備が素晴らしくて肩が強い。懐かしいなと思える。他にも投手の川尻もいますし、山里と前嶋、3人ともドラフト1・2・3位で取りたいくらい」

ドラフト上位候補を複数人擁する亜細亜大学で、まずはじめに天谷さんが直撃するのは・・・カープのスカウトお墨付きの内野手・山里宝(やまさとたから)。

カープスカウトも太鼓判のネクスト菊池とは一体?

強肩を武器にセカンド・ショートを高いレベルで守れば、バッターとしても、パンチ力のある打撃を評価され、大学日本代表でもレギュラーとして活躍。
ネクスト菊池涼介と称されるほど高い守備力が自慢のドラフト上位候補内野手・山里宝とは一体どんな人物なのか?

山里
「初めまして。よろしくお願いします。山里です」
天谷
「天谷と言います。よろしくお願いします。大学ジャパンの試合も見せてもらって。僕もう言います。一番だと思う、ことしの野手で」
山里
「いや、本当にないです(笑)」

山里宝 最大の武器「自分より高い選手に会ったことがない」

天谷
「身長がどれくらいですか、今?」
山里
「174(cm)です」
天谷
「174(cm)と思えないようなバッティングするんですけど」
山里
「一番最初大学に入ってきたときに、やっぱフィジカルでは勝てないなというのがあって。ここで通用しないなと思って、そっからウエイトトレーニングと身体の勉強をするようになって、飛距離が出るようになってきたんですけど、その中でやっぱ『強く振る』というのはずっと課題としてやってきているんで」
天谷
「インタビューの前にバットを見させてもらって、国際大会に合わせてバットの形を変えたりとか、そこまで考えてやっている?」

山里
「自分自身の一番の武器としているのが『野球脳』なんで。スキルでは他の     選手に絶対に勝てないと思ってて、足が速い選手であったり飛距離を打つ選手は他を見ればざらにいると思うんですけど、自分より野球IQに対して自分より高いっていう選手にまだ出会ったことがないくらい僕は自信があるんで。人を見るのが好きです、僕は」
天谷
「人間観察?俺ますます好きになったかも」

天谷
「ちなみに野球を始めたのは何歳?」
山里
「物心がついた頃にはボール持ってバット持ってっていうのはしてましたね」
天谷
「それは、そういう家庭だった?」
山里
「僕7人兄弟なんですけど、(兄は全員野球を経験)とにかく野球をしている思い出しかないですね」

山里とカープをつなぐ ある現役選手

関西の野球一家で生まれ育った山里ですが、愛用のレガースにあるカープ選手との深いつながりが隠れていました。

山里
「齊藤さんが作ってくれました。オーダーしてお金を出してくださった。頑張れの思いを込めて」

その選手とは亜細亜大学の1つ上の先輩・去年、カープからドラフト2位で指名された齊藤汰直(さいとうたいち)。開幕前は、1年目から守護神候補としても注目されましたが、5月を最後に1軍登板なし。それでも2軍で鍛錬を重ね、来シーズンの飛躍が期待されています。

天谷
「齊藤汰直投手とはめっちゃ仲良かった?」
山里
「めっちゃ仲良かったです。同じ兵庫県出身なんで。夏の大会でも対戦してるんですよ、高校野球の。めっちゃ身長高くて、毎球投げるごとにオラァって叫ぶタイプの人だったんで、僕、亜細亜大にいるって聞いてめっちゃ怖くて。顔いかつい人探してたら全然名前が違うんで、『あれ?』と思っていたらあんな優しそうな顔だったっていうのが印象ですね」
天谷
「(笑)」

天谷
「見習うところが多い先輩だった?」
山里
「そうですね。齊藤さんが何か言って誰かが反抗するっていうのが絶対になかったくらい、真面目でちゃんとしてた人なんで、人として素晴らしかったと思いますね」
天谷
「対戦ももちろんプロ行ってからしたいだろうけど、もう1回後ろを守りたいっていう思いもあるよね?」
山里
「後ろを守りたい方の気持ちが大きいですね」
天谷
「よし!」

山里がプロ入りにかける強い思いとは

天谷
「ドラフトがかなりもう近づいてきています。残りの時間をどういう風にして過ごしていきたいなっていう思いはありますか?」
山里
「プロに行きたいっていう思いだけでやっぱ野球をしてるんで、やっぱ高いレベルで野球したいなっていうのと、その自分の武器である『野球脳』であったりっていうのがどこまで通用するのかっていうのも僕は知りたい。でも去年の齊藤さんのような絶対にプロにかかるであろうっていう選手ではないんで僕は。一球でもアピールできるように頑張っていきたいと思ってます」

安定感抜群のドラフト上位候補キャッチャーを直撃

カープが熱視線を送る逸材を3人も擁する名門大学で、山里につづいて天谷さんが話を聞いたのは亜細亜大学の正捕手・前嶋藍(まえじまらん)。高いレベルで安定したキャッチャー守備に加え、パンチ力のあるバッティングも評価され、大学日本代表にも選ばれました。キャッチャーを一番の補強ポイントに掲げるカープにとって目が離せない逸材です。

天谷
「どうでした、ジャパンを経験して。日本を代表するピッチャーたちを受けて、そういったところで何か変化っていうのはあったりしましたか?」
前嶋
「やっぱり日本を代表するピッチャーを生かすも殺すもやっぱりキャッチャーが一番だと思うので、うまく引き出せるようにコミュニケーションをよく取りながら。」「自分は明るい性格だと思うので、どんな人にでも初対面でも話しにはいけると思うので、そういうところでは早くコミュニケーションが取れたのかなというのはあります」

どんどん自信をつけた前嶋の最大の武器とは

12球団が注目する扇の要の最大の武器は大学ナンバーワンとも称されるほどの強肩です。
天谷
「一番聞きたいのがですね。やっぱり肩。肩の強さはいつぐらいから自信があった感じなんですか?」
前嶋
「小学校の時も肩には自信があったんですけど、小学校は軟式やっていて中学校から硬式になったんですけど、そこで一つ挫折があったので」
天谷
「どんな挫折?」
前嶋
「何をしてもうまくいかずに、ボール投げるにしても打つにしてもあまりうまくいかなくて、そこでウエートトレーニングだったりっていうのを始めて、どんどん肩の強さにも自信がついて」

「プロに行くのが夢ではない」

天谷
「バッターとしての自分の強みとか特徴ってなにかありますか?」
前嶋
「ホームランバッターというよりかは、内野のあいだだったり外野のあいだだったりっていう状況に応じてそのバッティングができるっていうのが一番の強みかなっていうのはあります」

天谷
「最後にプロの舞台でどういった活躍をしたいのか、ちょっと教えてもらっていいですか」
前嶋
「自分の意識としては、プロに行くのが夢ではないので。やっぱりその上を目指していくには、バッティングもそうですけど、キャッチャーとしてのフットワークだったりスローイングの精度だったりっていうのは上げていかなければ、プロ行って終わってしまうただの人だと思うので、やっぱり1軍で活躍するために日々の練習の成果だったりっていうのは自分でも心がけてやってます」

最後にスカウト太鼓判の亜細亜大のエース右腕を直撃

最後に天谷さんが直撃したのは亜細亜大学のエース・川尻啓人(かわじりけいと)。

最大の武器は、189センチの長身から投げ下ろす最速158キロのストレート。大学生でもトップレベルのポテンシャルを誇る本格派右腕に、カープのスカウトも太鼓判を押します。

松本スカウト
「常時150km/hを超えるストレート投げる。これは1位で指名されてもおかしくないなっていう」

最速158キロ・川尻 球速アップの秘密

天谷
「高校時代のマックスが何キロ?」
川尻
「高校の時は141km/hです」
天谷
「大学で158km/hまで。伸びた要因っていうのは自分でなんだと思いますか?」
川尻
「やっぱり身体を大きくしたっていうのが一番の要因かなとは思いますね」

天谷
「身長はどれくらい(伸びた)?」
川尻
「身長は4cm伸びました」
天谷
「体重はどれくらい?」
川尻
「体重は20kg増えました」
天谷
「20kg!?」
川尻
「とにかく食べることと、本格的にウエートトレーニングを始めたのが20kg増えたのが繋がってくるかなって」
天谷
「昨年は怪我をして投げれない時期があったっていう風にも聞いたんですけど」
川尻
「まあ投げれなかったっていうのは本当に自分の情けないところというか、悔しい気持ちもあったんですけど、自分の身体のことについて一から見直す時期ではあったので、やっぱそういう怪我があって今の自分があるかなとは思います」

見せるプロへの憧れ「自分の中には覚悟がある」

天谷
「山里選手にも聞いたけど、齊藤投手とは仲良かった?」
川尻
「一緒にトレーニングはさせていただいてたんで。完璧だなって感じですね。私生活もそうですし、野球に対する姿勢もまあ見習うとこばっかりだったんで」

天谷
「プロへの憧れとか思いっていうのをちょっと聞かせてもらいたいなと思うんですけど」
川尻
「今まで自分の夢だったプロ野球界っていうのは華々しいというかすごい素晴らしいとこだと思うんですけど、やっぱりそこに入ったら厳しい世界というか。実際齊藤さんも苦労してるのも知ってますし。でもやっぱそういうとこでやるっていう覚悟っていうのはやっぱり自分の中ではあるんで。でもまだその舞台に、その土俵にも立ててないんで、変わらず自分のやるべきことをやっていきたいと思ってます」