広島県内にある小・中学校の不登校の子どもたちの数は8738人。(2024年度・文科省)子どもはもちろん、我が子を思う親たちもまた深い悩みや葛藤を抱えています。
こうした親たちを支えようと、フリースクールなどの支援団体が一堂に会する「不登校フェスタ」が20日、広島市内で開かれます。企画したのは自らも不登校の子どもを持つ母親たちです。
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不登校の親の会「poco a pocoひろしま☆」代表 林郁子さん
「先生は学校に来てほしいから…来るように働きかけをするのは仕方ないのかなって…やっと思えるようになりました。5年経ちまして」
広島市の林郁子さん。不登校の子どもを持つ親の会を立ち上げました。月に1度、開かれる会では、先が見えない不安や悩みを語り合います。

林郁子さん
「自分自身が仲間がほしかった。話すことで出す、癒やされるっていう経験があったので」
涙ながらに打ち明けても共感し合える人たち。不安を抱え込み、孤立しがちな親たちが安心できる“居場所”となっています。
参加した母親(50代/高3・中2息子が1年余り不登校)
「1人だけじゃないっていうのも知ったし、親の会の皆さん、とても明るくて」
参加した母親(50代/中3娘が2年間不登校)
「いまは学校に無理して行かなくてもいいかなって思えるようになりました。親の会の色んな話を聞いて」

岡山から引っ越してきた林さん。長年、保育士として働いていました。
3人の息子たちは全員が不登校を経験しています。
始まりは5年前ー。次男からでした。現在、中学2年生の次男は当時、小学3年生。明確な理由も分からないまま、次第に学校から足が遠のき、自宅でゲームをして過ごすようになりました。

林さんは世間体や不安に押しつぶされそうになり、子どもを傷つけてしまったとふり返ります。
息子3人が不登校を経験 林郁子さん
「泣き叫ぶ子を車に押し込めて、学校まで送って、学校に着いたら、車から降りてこないから、今度は引きずり出して。ただただ私が学校に行ってほしい、親として連れていかねばならないっていう気持ちで。本当に本人の気持ちは全然考えてなかたなっていま振り返ってみると、すごくそこは反省です」
まもなく長男、その後、三男も不登校にー。林さんは深い「自責の念」にさいなまれることになります。
林郁子さん
「子育て間違えたのかなとか、母親として本当にダメな烙印を押されたというか。周りからどう見られるんだろうとか、外に出るのも怖かった。買い物中に誰かに会ったりしたらどうしようとか」

本を読みあさり、フリースクールを訪ね歩いた林さん。不登校への理解を深める中で、学校に行かない選択をした我が子を、ありのまま受け入れられるようになりました。
かつての自分と同じように、1人で不安を抱える親たちを支えたいー。「不登校フェスタ」はそんな切実な願いから生まれました。
不登校フェスタ実行委員会 林郁子さん
「1人で悩んでるお母さんたちに情報を届けたいなっていう思いで」
フェスタは、不登校に向き合ってきた林さんなど2人の母親を中心に企画されました。参加するのは、▽学校以外の「学びの場」であるフリースクールや▽「親の会」など10の支援団体。ブースを構えて活動を紹介し、個別の相談にも応じます。団体の担当者と実際に顔を合わせて話せるため、雰囲気なども一度に知ることができます。

不登校フェスタ実行委員会 林郁子さん
「周りを見渡したら仲間はいるんだよっていうのを知ってもらいたいなと思って。なかなか一歩を踏み出すのはすごく勇気がいることなんですけど、一歩踏み出したら絶対に仲間がいるから」
3人の息子の不登校に寄り添ってきた林さん。長男は去年、通信制の高校に進学。次男と三男はいまも学校には行っていませんが、フリースクールに通い始めました。

林郁子さん
「心配だし、不安だし、完全に不安がないかと言ったら、あるある、それはありますよ。でも息子たち見ていてもやっぱすっごく優しい子たちなので、この子たちが大人になったらどんな人になるんだろうという楽しみもあったりします」
我が子の未来を“楽しみ”に思う日はきっと来るー。フェスタを通じて林さんが伝えたい思いです。
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第1回・広島市不登校フェスタは、20日午後1時から▽広島市南区の地域福祉センターで開かれます。(入場無料・予約不要)
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