日本盲導犬協会は、中国・四国地方で新しくパートナーになった盲導犬とユーザーの出発式を広島市内で開催しました。
対象となったのは、2024年度と25年度に島根あさひ訓練センターで共同訓練を終了した9組で、式には6組が出席しました。

盲導犬ユーザー 中柴健一さん
「このエンタはとても感情が豊かで、周りの環境に最初はちょっと敏感に反応しすぎるところもあり、正直夫婦で戸惑うこともありました」
ユーザーの一人、中柴健一さんは全盲で、同じく全盲の妻・知子さんと2人で、1頭の盲導犬・エンタと暮らしています。
盲導犬ユーザー 中柴健一さん
「全てが今、広島駅なんかもすごく新しくなっているので、昔はもうちょっとシンプルだったんで、白杖歩行で歩けたりもできたんだけど。駅が今新しくミナモアとかできて色々レイアウトが変わった関係で、今ではもうエンタがいないと駅も利用しにくいというか」
敏感に反応しすぎたエンタも今では…
この日は、住まいのある熊野町から、エンタと共に、バスと電車を乗り継いで広島駅に隣接する会場までやって来ました。中柴夫妻にとって、エンタは3代目の盲導犬です。仙台のパピーウォーカーに育てられ、現地で訓練を積んだエンタがパートナーとなって1年半。最近では、一緒に山登りをしたり、海に泳ぎに行ったりするほどアクティブな日々を過ごす大切な相棒です。

盲導犬ユーザー 中柴知子さん
「最初は心配事もあったんですけど、でも今ほんと熊野町に一緒に住んでて、この子もすっかり熊野の子になって、いいパートナーになって、もう形はだいぶできてます」
日本盲導犬協会は、現在、広島市南区に広島訓練センターを建設中で、2027年秋には開所される予定です。
広島訓練センター 根本学センター長(予定)
「日本盲導犬協会で初めて町の中心部に近い位置に建設している訓練センターですので、地域に密着ができるような、皆さんに知っていただけるような、センターにしたいなという風に思います」
「街に近い」訓練センターの意味は?
広島訓練センターでは、最大で年間40頭の盲導犬を育成するだけでなく、視覚障害者のリハビリや、地域社会への盲導犬の普及活動も取り組まれます。

盲導犬ユーザー 中柴健一さん
「すごく街中に移るってことで便利なところになるので、もう少しこう、盲導犬の訓練風景とか盲導犬を近くに感じることが増えるんじゃないかと思うので、今以上にもっと盲導犬のいる社会が当たり前っていう風になったらいいなと思います」
中柴夫妻にとって、「いいパートナーになってきた」というエンタの力をもってしても、広島駅のような広い場所は、人が多く、四方八方から音や匂いや色々な刺激もあり、スムーズな移動はなかなか大変そうでした。
取材スタッフは、撮影しながら何度かヒヤッとしましたし、盲導犬を連れた人が困っているように見えたら、ためらわずに「お手伝いしましょうか?」と声をかけたいな、と改めて感じました。
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