定年を迎え退任する広島県内の保護司たちに29日、法務大臣からの感謝状が贈られました。保護司たちは、この場でこれまでの活動について振り返りました。

「誠にありがとうございました」

感謝状が贈られたのは広島県内の保護司15人です。保護司は犯罪や非行をした人が社会復帰する際に、相談に乗ったり就労を支援したりする民間ボランティアです。12年間の活動で7人を更生の道へ送り出してきた古川春德さんは対象者と向き合うときの心がけを大切にしていたといいます。

古川春德さん
「保護観察の対象者と話をするときは必ずどこか褒めるようにしておりました。『きょう景気いいな』『その服かっこいいな』『きょうは時間を守って早く来たな』。少年の顔色が回数を重ねるごとに明るくなってきたように感じました。こっちの思いが直接伝わるんだなということを勉強させてもらった」

広島県内では、約1100人の保護司が活動していますが、平均年齢は65歳と高齢化が進んでいます。また、面会を相手の予定にあわせるなどの負担もあり、新たな担い手の確保が難しく、その数は減少を続けています。

広島保護観察所 古賀正明所長
「保護観察所だけで立ち直りを見守ろうとしてもおのずと限界があって、温かく見守ってくれる存在が今の日本には不可欠。立ち直って広島で事件を起こさないで生活しているのは保護司のおかげです」

6月にはおよそ30人が新たに加わり、更生を支えていきます。