中東情勢の緊迫化は、私たちの暮らしにさらなる影響を及ぼす懸念が強まっています。原材料の高騰などに直面する住宅建材メーカーを取材しました。

ウッドワン 戦略統括本部 村澤貴史 副本部長
「こういったリビングのドア、建具ですね。こういった建具の材料とか、この表面の材料、こういったものも値段が上がってる。フローリングですと物を貼り合わせている接着剤がいる。これもナフサが関係している」

ウッドワンによりますと、今後、建具や床材、階段などの建材商品と、システムキッチンなどの住設商品を設計価格を一律でおよそ15%の引き上げを予定しています。

「本来なら倍はない」それでも価格を呑んだ。サプライヤーとの交渉と、メーカーが背負う使命

値上げの背景にあるのは、「中東情勢の緊迫化」。その影響による、各種原材料の値上げと供給ひっ迫です。中東情勢が悪化した2月下旬から想定されるコストアップを洗い出していきました。

ただ、値上がりは想定を上回りました。これまでに合板などの木質系基材はおよそ3割…。海上輸送費は2割…。

そして、塗料・シンナー・接着剤などナフサ関連の石油由来製品は、3割程度から最大で2倍と急激に価格が高騰しています。

ウッドワン 戦略統括本部 村澤貴史 副本部長
「本来ですと倍はないだろうとお話をしながら、色々お話し合い交渉するんですが、こういったご時世もあり、かつ我々とすると物をやはり供給しなきゃなんないというそういった思いから、やはりサプライヤーさんときちんと交渉させていただいて、きちんと安定供給をいただく、その代わり価格は呑むというような交渉をずっと続けてまいりました。」

「まず物は大丈夫?」市場のリアルな反応と、新価格適用スケジュール

ウッドワンでは、取引先への配慮から、価格改定を4月中旬の早い段階で発表しています。市場からは一定の受け止めがなされているといいます。

ウッドワン 戦略統括本部 村澤貴史 副本部長
「お客様も『まず物は大丈夫?』っていうお話が多い。『(世界情勢を見ても)ある程度はしょうがないよね』と、ご理解いただいていると思います」

今後は、建材商品は来月22日受注分から住設商品は8月18日の受注分から新価格を適用します。

ウッドワン 戦略統括本部 村澤貴史 副本部長
「流通が途絶えるというのは…経済が全部止まってしまうと今回本当に肌身で感じました。いわゆる平時の状況に早く戻ってほしいというのが一番の思いです」