100歳を超えても一人暮らしを続ける様子が映画にもなった、尾道市の石井哲代さん。今は施設で暮らしていますが相変わらずお達者で、4月29日、106歳になられました! 久しぶりに戻った自宅での誕生会を取材しました。

4月29日、坂の上の家に主(あるじ)が帰ってきます。石井哲代さん、106歳。

哲代さんの、老いを受け止めながらひとり暮らしをする様子は映画にもなり、共感をあつめてきました。

石井哲代さん
「真っ黒い包丁。歳をとってもね、人間でもそうですよ。歳をとったけぇダメじゃなくて、歳をとったいうても何かができりゃ」

この日は施設から1月ぶりとなる一時帰宅。ひとり暮らしを支えてきた姪たちが8人集って、誕生日を祝います。

「家」の行方について姪たちは…

姪たち
「106歳の誕生日、おめでとうございます!」
石井哲代さん
「姪ばっかりおる、思いよりました。揃うてからに」
♪ハッピバースデー♪
「ありがとう」

本家に親戚が集った、めでたい1日。一方で、施設に入ったことで「哲代さんのひとり暮らし」は休憩中?です。

姪 横山直江さん
「この家が、不自由な体になってからは向かない造り。本当は(ひとり暮らしを)諦めていると思う。諦めているけど本音のところがね、お腹の中の深いところでは、”ちょっとでもなんとかしてみたい”って」

レンタルしていた介護用のベッドは返却しました。

姪 坂永弥生さん
「ずっと借りっぱなしでもよかったけど、いっぱい必要とされる方がいるから。お返しして…」
Q.改まって哲代さんと家のことを話すことは?
「していないです(家の話)が近くなったら、遠くを見る目をするから。あんまり今、したくないんだろうなと思う」
「(周辺にも)空いたお家がいっぱいある。(家を)使ってくださる方がおられたら、おばは喜ぶと思う」

夫との思い出が詰まった自宅に皆が集って

長年、家を守ってきた哲代さんは、今、何を思うのでしょうか?

石井哲代さん
「良英さんが建てちゃったんですけぇ。床柱がね、自分方の山の木を持ってきてしとって。こうしてみなさんに来てもらえる家を建てとって、良かったです」

いつも自分の年齢を忘れたフリ(?)をして、みんなを笑わせる哲代さんですが、姪の弥生さんが珍しい話を披露しました。

姪 坂永弥生さん
「こないだ聞いたんです、おばちゃんに。『おばちゃん今何歳だっけ?』って。驚く答えが『110歳』って。狙っとるなって。110歳狙っとるなって思いました。私らも元気でおりましょうね。とういうことで乾杯しましょう!」
乾杯!

哲代さんは、束の間の外出時間を自宅で過ごし、施設に帰る時間になりました。姪の直江さんは、手慣れた様子でサポートし、素敵な余韻を残してくれました。