広島市は31日、市内の飲食店で生牡蠣を食べたことが原因とみられる食中毒が発生したと発表しました。市は同日付で飲食店に対し、営業禁止を命令しました。

広島市によりますと27日午前、市民から「23日昼に友人3人で市内飲食店で生牡蠣などを食べたあと、2人が体調不良」などと連絡がありました。同日午後には、医療機関から「同じ飲食店の従業員1人が生牡蠣をまかないとして食べたあと体調不良」などと食中毒の届け出がありました。

市が調査したところ、3人は23日に広島市南区の飲食店「nanjo/牡蠣狂イ」で生牡蠣を食べ、25日未明から下痢や嘔吐などの症状を発症。患者からはノロウイルスが検出されました。

広島市保健所は、飲食店で提供された生牡蠣が原因と推測する食中毒と判断。この飲食店に対して31日付で、営業禁止を命令しました。

3人はいずれも入院はせず、快方に向かっているということです。

ノロウイルスの特徴

広島市保健所によりますと、ノロウイルスには以下の特徴があるということです。
・冬季を中心に一年中発生する。
・潜伏期間(感染から発症までの時間)は24時間~48時間。
・下痢、吐気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が出る(2~3日で回復)。
・ノロウイルスは、症状がなくなっても、数週間は便から排出される。
・感染しても症状が出ない人がいる。
・感染した人の便や吐物には、大量のノロウイルスが含まれている。
・感染力が非常に強く、少量でも感染する。

ノロウイルスを予防するポイント

ノロウイルスの予防には以下が重要だとしています。
・調理や食事の前、トイレの後には、しっかり手を洗う。石けんをよく泡立てて、手についたウイルスを泡で浮かせ、流水で十分に洗い流す。アルコール消毒は効果がないため、手洗いがとても重要。
・嘔吐、下痢の症状がある人は、タオルの共用は避ける。
・便や嘔吐物が付着したものは、消毒する。
・まな板、包丁などの調理器具は、使用後十分に洗浄し、消毒する。消毒は熱湯や塩素系漂白剤が有効。アルコール消毒は効かない。
・二枚貝は、中心部まで十分火を通す。(中心温度:85~90℃で90秒間以上)