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みみコミ👂開幕!木村伊兵衛 写真に生きる」の見どころ紹介!🎁チケプレ5組

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吉田幸noみみコミ | RCCラジオ | 2025/12/21/日 16:30-16:45
内容:開幕!「木村伊兵衛 写真に生きる」の見どころ紹介!
出演者:広島県立美術館 学芸員 山下寿水さん

ライカの名手 木村伊兵衛 写真に生きる 好評開催中!

広島県立美術館で、日本写真史において大きな足跡を残した
写真家・木村伊兵衛の活動を振り返る回顧展が始まりました。
展覧会の見どころについて、学芸員の山下寿水さんに伺います。

山下です、どうぞよろしくお願いいたします。

巨匠・木村伊兵衛とは、どんな人物だったのか、その立ち位置も含めて教えてください。
1901年に東京・下町に生まれた、日本を代表する写真家です。1920年代、外国での写真の動向などを研究したうえで、それまでに流行していた「絵画的な写真」から脱却し、写真にしかできない表現を生かした写真というものを日本にもたらした人物だといえます。

1930年に初めて入手した高級・小型カメラであるライカを用いたスナップショットでその名は知られ、「ライカの名手」と呼ばれます。1950年には日本写真家協会の初代会長に就任しています。
土門拳とともに戦後の「リアリズム写真」「報道写真」運動の中心的、役割を果たした人物です。

わかりやすく言うと、お笑いのタモリ、さんま、たけしみたいな重鎮?
東京の下町で育ち、その影響が映画などの作風にも通底しているという点だけ見れば、写真界の北野武、といえなくもないですかね。木村伊兵衛の作品は市井の人びとの生きる様子を温かく捉えているとしばしば評価されますが、そうした作風は下町育ちというところと繋げてよく語られます。

写真家、木村伊兵衛は、小型カメラに写真の可能性をいち早く見出し、日常を素早く切り取るスナップショットや肖像写真で名声を確立しました。今回、没後50年を記念して出版された作品集をもとに、えりすぐりの約170点を展示。日本写真史に大きな足跡を残した木村伊兵衛の活動を振り返ります。

木村伊兵衛が愛用したのと同型の 「ライカM3」

会場で木村が愛用したものと同型の小型カメラが展示してありました。
このカメラがすごいんですよね?

はい、1925年、ドイツのライカ社によって小型カメラの販売が始まりました。この時代、まだカメラは一般には普及していない希少品でした。とりわけ木村伊兵衛が愛用したカメラ、ライカは「1台あれば家が一軒建てられる」といわれるほどの高級品だったといわれます。
展示しているライカM3は、1954年に販売されたものですが、今回展示されているヨーロッパの写真などでもこのライカM3というカメラを使っていたといいます。
ライカの機動性や使い勝手などは、それまでの大判カメラなどとは異なるもので、木村伊兵衛の写真を作り出すのに必要不可欠な存在だったともいえます。

木村伊兵衛は「私が撮り続けてきたのは、人々の生活や顔である。何かを語ってくれるような写真を、感情の現れた写真を撮り続けてきた」と語っています。日常の何気ない風景、その中で、人々の内面を写し出す写真。静かで、優しくて、普遍性を感じさせるような作品ですね。

写真家の荒木経惟さん、アラーキーは木村伊兵衛の写真についてこう語っています。
「上手いんだけど上手いって感じさせないのがいい。それがあるから親しみがあるし体温を感じさせる。 写真という作為、作画がないんだよね。」
彼がいうように、よく見るとその撮影のうまさというものは分かるんですが、自然に写された人々の内面に見入ってしまうような、そういう距離感のある写真だなと思います。
撮影のときには、自分というものをなくして、撮影対象と一体化した時、初めて自分の思うような美を発見、撮影できているとも言っていますが、作為の気持ちが無いのに内面を写し出すというのが面白いですよね。
展覧会場では、作品とともに、木村伊兵衛が述べた言葉も併せて展示していますので、木村伊兵衛がどういう考えで写真を撮ったのか、より深く作品を理解できるのでないかと思います。

展示は、7つの章に分かれていますが、見どころ含めて内容をご紹介ください。
1章:夢の島・沖縄
最初のコーナーでは、木村伊兵衛の出世作となった、沖縄のシリーズを紹介します。
言葉の通じない、古い文化がいまだ残る沖縄に「夢のような島」という印象を受け、夢中でシャッターを切ったといいます。当時の人々の生活の様子を感じていただけると思います。

2章:肖像と舞台
肖像写真というと、中判カメラ、大判カメラを使って正面から被写体を捉えることが多かったわけですが、木村伊兵衛は小型カメラを用いて、その人らしい表情が写せるような角度で撮影しました。これまでにないアングルで撮影された文人や女優、役者の写真は、本当に生き生きとしています。

3章:昭和の列島風景
木村伊兵衛は生涯、都市の日常風景というものを撮影し続けました。木村伊兵衛の本骨頂ともいえるような、市井の人びとを写した写真を紹介していますが、この中には、戦後、広島を撮影した写真を紹介するコーナーも設けていますので、当時の広島市内や宮島などを今の眼で見ていただきたいです。

4章:ヨーロッパの旅
木村伊兵衛は1954年にはじめてヨーロッパに渡航します。9月から12月までヨーロッパ各地で撮影を続けました。日本の下町同様、パリやローマの下町も撮影しています。写真はどれも格好良いんですが、日本人相手でも外国人相手でも同じように撮影しているという眼差しも感じ取れます。

5章:中国の旅
戦前にも戦後にも木村伊兵衛は中国を訪れています。とりわけ戦前は、日中戦争の最中に撮影されたものであり、軍部としては戦意高揚のために伊兵衛の写真を用いようと考えていたと思いますが、庶民のありのままの生活を捉えようとしている様子が写真からは見られます。

6章:秋田の民俗
農民の真の姿を捉えたいと考え、20年間にわたって秋田を訪れ続けました。いわば後年のフィールドワークのようなもので、日本社会の縮図があるのではないかと考え、あまり計画を立てずに、体当たりで撮影をしたと言っています。戦後、木村伊兵衛が戦中の仕事から脱却し、自分を取り戻すきっかけともなりました。

7章:パリ残像(新しくできたカラーフィルムを使った希少なカラー写真も展示)
カラーフィルムが出始めたころの写真です。まだこの頃は、モノクロの全盛期が続いていましたが、カラーでの撮影を試みて、実際に人々の様子を生き生きと捉えているというところではモノクロと共通しています。

山下さん個人的なベスト3ショットは?
なかなか甲乙つけがたいところもありますが、例えば今回の展覧会で「こどもたち」を写した写真が幾つかありますが、どれもみんないい顔しているところも良いですね。
あとは、出世作となった沖縄のシリーズの一点、「那覇の市場」という露店で野菜を売っている人々を捉えた写真がありますが、これも良い。木村伊兵衛が映画のように流れていく様子を、静止画でそうした雰囲気を作り上げているのだから、見事だと思います。

あとは「秋田おばこ」の写真はメインビジュアルに使っていますが、これも巧みに構成された非常にいい写真だなあと思います。この作品だけ例外的に、実際の秋田の農民ではなく、伊兵衛いわく「普通のお嬢さん」をモデルに仕立てて撮影した演出写真なんですが、非常に魅了的な写真です。

縮景園とのコラボ企画 スタンプラリーもあるんですね?
被爆2年後の広島を撮影した際、縮景園でも撮影していますので、そうしたコラボ企画を実施した次第です。また、スタンプラリーをした人には、景品もご用意していますので、ぜひご参加ください。    

ペアチケットを 5人様にプレゼント!

ご希望の方はRCC公式プラットフォームRCCクラブからご応募ください。
ご応募はこちらから
応募締切は、1月4日(日)
当選者の発表はチケットの発送をもって代えさせていただきます。

●会期: ~ 2026年 2月8日(日)  ※休館日:年末年始(12月25日~1月1日)
●開館時間:午前9時~午後5時(金曜日は午後7時まで)※入場は閉館30分前
●場所:広島県立美術館
●入館料:一般:1,500円、高大生:1,000円、小中生:700円
●お問い合わせ:広島県立美術館(広島市中区上織町2-22) 
TEL:(082)221-6246
詳しくは公式HP

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