自動で気象観測を行っているアメダス。現地を見に行っても、ただ機器が並んでいるだけでテンションが上がるものでもないのですが、ここで雨の量はどのように観測されているかご存じですか？

ちなみに、雨量計は写真左下にある筒型の機器になります。

実は、あの筒に囲まれた機器の中に、ししおどしに似た転倒ますが設置されていて、それによって雨の量が観測されているのです。

アルファベットの「T」の文字を逆さまにしたような転倒ますの部品が傾いて設置されています。上から雨水が流れ込んでくると、転倒ますに溜められ、0.5ミリの雨が溜まると傾いて水が排出されるという流れです。再び0.5ミリの雨が溜まると再度反対側に傾くという仕組みです。

つまり、現在のアメダスは0.5ミリ単位で雨量を観測しているのです。大雨の際には転倒ますが何度も傾き続け頑張って計測を行っているのです。

ちなみに、雨量計は雨の地面の跳ね返りの影響を受けない程度の高さに設置されているので、正確な雨が観測されています。安心してください、考慮していますよ。