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救急車の物損事故で運転手を虚偽申告 免許不携帯の隊員の身代わりで 救急隊員3人を戒告 広島

広島県呉市は、救急車が物損事故を起こした際に警察などに虚偽の報告をしたとして、呉市消防局の救急隊員3人を戒告処分にしました。

呉市によりますと、5月、出動中の救急車が物損事故を起こし、出動が終わったあとで警察に届け出をしました。その際、当時救急車を運転していた隊員(24)が免許不携帯であることがわかり、同乗していた救急隊の隊長(31)と隊員(27)が相談しかばおうとして、隊員(27)が身代わりとなり当時運転していた旨の嘘を警察に言ったということです。隊員らは消防署内にも嘘の内容を報告しました。

呉市に情報提供が寄せられたことから、報告が嘘の内容だったことが発覚。警察にも虚偽の届け出をしていた旨を申し出たということです。当時運転していた隊員は、免許証を入れていた活動服の上着を消防署に置き忘れて活動したため免許不携帯だったということです。

呉市と警察によりますと、当時運転していた隊員(24)は道路交通法違反(免許不携帯)で反則金を納付。また、身代わりとなった隊員(27)は犯人隠避の疑いで、救急隊長(31)は犯人隠避の教唆の疑いで書類送検されましたが、その後不起訴になったということです。

呉市は、虚偽の報告をしたことなどが地方公務員法の規程に該当することから、24日付けで3人を戒告処分としました。

呉市の澤田信一消防長は「このような非違事案が行われたことは誠に遺憾であり、市民の皆様に心からお詫び申し上げます。服務規律の徹底を図り、市民の皆様の信頼回復に取り組んでまいります」とコメントしています。

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