昨シーズン養殖カキが大量死した広島県呉市では、生産者たちが手探りで漁場の改善に取り組んでいます。
漁船に積み込まれているのは大量のカキ殻です。
漁場に散布するため音戸かき生産組合が呉市に要望したもので、17の生産者が2日かけ約163トンを散布します。
去年 音戸町では8割を超えるカキがへい死
カキ殻を音戸の漁場に散布するのは初めてのことです。
呉市で最も養殖カキの生産者が多い音戸町。
呉市によりますと、昨シーズン、8割を超えるカキが大量死しました。
音戸かき生産組合 中野良広 代表
「去年がイレギュラーですよね。大体、例年へい死は少ない。去年は想像をはるかに超えていた」
散布されたカキ殻は海底のヘドロから出る硫化水素を吸収し、へい死のリスクを減らすことが期待されています。
生産者たちは、漁場を移動しながらカキ殻を散布したあと底網漁船でゴミを取り除きながら海底をならしていました。
中野良広 代表
「(カキ殻の散布に)期待度はありますね。下のヘドロが分解されれば多少違うんじゃないんですかね」

「『注意して下さい』と言われても対処のしようがない」
「災害級」とも呼ばれた去年のカキの大量死。
県は、今月に入り、大量死のリスクが極めて高まったとして広島湾北中海域、広島湾西部、広島湾南部・呉湾の3海域に警戒レベルが最も高い「厳戒」アラートを出しています。
中野良広 代表
「『注意して下さい』という喚起を出しても対処のしようがないじゃないですか。(カキは)イカダ1台のものでもないし。全部をどこかに持って行くこともできないので、そこは『アラート出ました』(と言われても)『そうですか』という感じ。現在は皆と話してもへい死があまりないと聞く。これから10月中ぐらいまで、へい死に気を付けたいなと思う」
生産者の手探りの対策が続く中、今シーズンのカキは順調な生育を見せています。









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