新米の季節を迎え、広島県内各地でも稲刈りが始まっていますが、注目は米価の大幅下落です。消費者には朗報ですが農家からは悲鳴も聞こえています。その一つが、JAがコメを買い集める前払い金=概算金の4割減額です。

広島県内の米どころの一つ安芸高田市…。ここを管轄する地域JA「JAひろしま」の施設で、収穫した新米の品質を調べる等級検査が始まりました。
取材に応じたのは、JAひろしまの佐々木祥文常務理事です。概算金の4割減額について大量のコメの在庫を抱える中での判断だったと、胸の内を語りました。
佐々木祥文常務「断腸の思いというか、とてもこの価格を組合員さんが納得するかと言うと、なかなか納得してもらえないと思うんですが」「ほとんどのところは赤字になるんじゃろうかと思うところです」
JAによると、広島県内の農家がコメkgを作るのにかかる生産コストは、約1万1千円…。一方、同じ量のコシヒカリ1等の概算金は7800円で、コストを3千円余り下回っています。

佐々木常務)「あくまで持続可能な農業が出来る再生産価格でのあれですんで、そこんところ目指して、そこが出来るような体制で国等への要請活動もしていかにゃいけんですし」「あとは販売努力で何とかしてそこへ近づけたい」
農家のための努力を強調するJAですが一方で厳しい姿勢も見せています。事前に出荷契約を結んでいなかった農家には、概算金を大幅に減額するというのです。
ある農場では、社長がうっかりコシヒカリの出荷契約をし忘れていたところ、JAの職員から7800円の概算金を5800円に減らすと言われたそうです。

羽佐竹農場 松川秀巳社長「これじゃ採算合わん、5800円だったら大赤字、生産者どうすりゃええんか!言うたんです。『それでも決まったことで、ワシに言われても、どうにもなりません』いう話です」
松川社長は「これまで出荷契約がなくても減額されることはなかった。ペナルティを課すならなぜ事前にミスを指摘してくれなかったのか」と納得がいかない様子でした。実はこの問題、ほかの複数の農家からも疑問の声が上がっています。
記者「米価の大幅下落の中、協同組合としての存在感を示したいJA…果たして農家の信頼を得て取り組みを進めることはできるのでしょうか?」
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