急斜面から転落しそうな男性(70代)を発見し、救助活動に貢献したとして、広島県警広島東警察署は26日、広島市立温品中学校1年生の青木舞依さん(12)と髙畑結衣さん(13)に感謝状を贈呈しました。

中学校では同じバドミントン部に所属する友人同士だという2人。一緒に下校していた7月17日の夕方、道路脇のフェンスの向こうに1人の男性が立っているのを発見しました。

すぐ後ろに迫る急斜面 震える男性

男性が立っていた場所は急斜面になっていて、約20m下には府中大川が流れる、まさに「断崖絶壁」です。

初めは変わった様子は無かったという男性。2人は特に気にすることなく、男性の前を通り過ぎました。

30mほど歩いたところで、ふと振り返ると、恐怖心からか男性は震えていて、「ハァハァ」という息切れがはっきり聞こえたといいます。

「なんかヤバそう」と感じた2人は、来た道を引き返して男性のもとへと歩み寄り、救助を試みました。

通りすがりの男性が...

カバンを足場にしたり、少しでも広い場所へと男性を誘導したりと試行錯誤していたところ、散歩中の男性が通りかかりました。

「何でこんなとこ来たん?」

通りすがりの男性がフェンスの向こうの男性に、そう声を掛けました。

男性の声は向かいの住宅にも響いたようで、住宅の中から「どうしたん?」と男女2人が出てきました。

住宅にあったロープと脚立で...

青木さん、髙畑さん、近所の方々が協力し、男性の救助を試みます。

まず、向かいの住宅にあったロープで、フェンスと男性の身体とを結んで、命綱を作ります。

次に、上からフェンスを挟み込む様に脚立を引っかけ、男性が安全にフェンスを乗り越えられる環境を整えました。

無事に救助された男性 急斜面にいた目的は?

無事に脚立を使ってフェンスを乗り越えた男性。急斜面の草刈りをしようと、剪定ばさみを持ってフェンスを乗り越えましたが、戻れなくなってしまっていたということです。

当時について、青木さんは「2人だけでは救助は難しかった。近所の方の協力があって助けることができた」と、高畑さんは「男性がすごく震えていて心配だったので、助かって良かった」と振り返ります。

広島東警察署の内田昇署長は、「中学生の勇気ある行動で高齢者の安全が守られ、感謝しています。地域の安全の為には、皆さまの協力が必要となりますので、引き続き協力をお願いします」とコメントしています。