災害級の暑さの影響が私たちの食卓にも及んでいます。猛暑や水不足に加えて、一部の野菜は熊本地震による出荷の遅れも懸念されています。

広島市の中央卸売市場では午前6時、セリが始まりました。7日の最低気温は29.6℃で、今季最も暑い朝です。場内を歩いてみると、段ボール箱の数が少ない印象でした。

広印広島青果 小山隆之さん
「暑くて雨がない。品物が少ないのが現状。(盆前で)量もないといけないが、少ない」

全国で「酷暑」相次ぐ 旬の野菜も高騰続く

いまが旬の野菜は、標高が高い群馬や長野が中心ですが、猛暑と水不足は、全国共通の課題です。キャベツの卸値は、去年比1.5倍。ハクサイの卸値は1.2倍など高値が続いています。

全国では、過去に例がない酷暑となっていますが広島でも連日、猛烈な暑さが続いています。その反面、広島市中心部では、7月7日から約1か月間は降水量がゼロでした。8月3日に雨が降りましたが、必ずしも恵みの雨といかないようです。

広印広島青果 小山隆之さん
「ゲリラ豪雨的な降り方をすると、生育には良くない。1週間継続して雨が適度に降ると、野菜にいい雨になる」

熊本地震の影響で「キャベツの出荷」が遅れる?

例えばトマトは、急激に水分を含むことで、皮が裂けやすくなってしまうといいます。

広印広島青果 小山隆之さん
「熊本地震の影響は、今から植えて、秋冬に出荷する野菜が若干遅れる。年末に影響が出てくる可能性もある」

その代表格が、キャベツです。お好み焼きをはじめ、一年を通して需要がありますが、秋からは、熊本の八代市など九州産が増えてきます。

広印広島青果 小山隆之さん
「(震災で)水が不足していると聞いた。熊本は我々にとって大事な産地なので、今回の地震の影響はどうなるか分からない」

大衆ブドウが「シャインマスカット」に移行?

果物の入荷は軒並み順調だといいます。そんな中変化が起きているのがブドウです。ピオーネなどの黒いブドウは、一日の寒暖差が足りず、色づきに苦戦。一方、色づきに左右されないシャインマスカットは、大幅に生産が増え、卸値が去年より2割安くなっています。

広印広島青果 富久研司さん
「お盆が一番の需要期。ブドウを中心にモモやスイカ。いろいろ並ぶ。お盆の需要に期待したい」

広島地方気象台によりますと、今後2週間程度も雨が少なく8月の降水量は、平年並みか少ない見込みです。生産者にとって、厳しい環境が続きます。