8月28日は福山城の築城記念日です。1622年(元和8年)に完成してから、
404回目となるこの日、福山城北側鉄板広場では記念の祝祭イベントが開催され、
メインイベントとして「薪能(たきぎのう)」が行われます。
今回「えんまん。」では、福山市在住の
喜多流能楽師・大島衣恵(おおしま・きぬえ)さんをお迎えし、
福山における能の歴史や魅力について伺いました。

喜多流初の女性能楽師・大島衣恵さん
大島衣恵さんは、喜多流において初となる女性能楽師で、
物語の主役を主に演じる「シテ方」として活躍されています。
福山市光南町にある「大島能楽堂」での定期公演をはじめ、
全国各地の能舞台への出演や、能に親しんでもらうためのワークショップも
積極的に行っています。
福山における「能」の歴史と魅力
水野勝成から始まった福山の能
福山における能の歴史は、福山藩の初代藩主である水野勝成が城を築き、
街をつくった時代に遡ります。勝成公自身が能を好んでいたことから、
街の誕生と同時に能が根付きました。
江戸時代において、能は武士の「嗜み」や
「式楽(儀式のための音楽・舞)」としての位置づけでした。
その後、明治維新によって武家社会が崩壊し、
藩からの支援が得られなくなるという存続の危機を迎えます。
しかし、福山藩の藩士であった大島家初代・七太郎が稽古事として普及に尽力し、
昭和46年(1971年)には3代目の久見氏が現在の「大島能楽堂」を建設。
時代を超えて能の伝統が受け継がれてきました。
能の魅力は「想像力」と「自由さ」
大島さんによると、能には「型(パターン)」が存在します。
全員が同じ動きをしているように見えても、
だからこそ演者の個性や内面が浮かび上がるという特徴があります。
また、舞台装置は骨組みだけなど非常にシンプルに作られています。
例えば、枠組みだけで船を表したり、骨組みと屋根だけで城や宮殿を表したりします。
見る人の想像力や妄想力を働かせることで、
より自由に楽しめるエンターテインメントとしての側面を持っています。
8月28日(金)福山城築城記念祝祭イベント開催概要
福山城北側鉄板広場にて、
幻想的な空間の中で楽しめる記念イベントが開催されます。
日時 8月28日(金)
場所 福山城北側鉄板広場
プログラム
午後5時〜 大島衣恵さん×琴奏者・いぶくろ聖志さん 対談
午後6時半~ 人気声優・朴璐美さんによる能の朗読
午後7時〜 大島能楽堂による新作能『福山』披露
歴史ある福山城のロケーションとともに、伝統芸能「能」の世界観を
ぜひ会場でご体感ください。

完全無料で広島情報


コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます