RCCラジオでは6月、『聴いてAction! 防災・減災プロジェクト』と題して、大雨や台風など自然災害に対する日頃の備えを呼びかけています。

今回の『すっぴんブギ』ゲストコーナーには、山口県下関市に本社を置き、広島県内にも広島西営業所を構える株式会社キロクから、福祉事業部の古谷博史さん(福祉用具専門相談員)と、商品開発事業部の松田遥さん(防災士)にお越しいただきました。

キロクは「救済」を基本方針に掲げ、ショベルカーなどの建設機械を扱う部門と、介護ベッドや車いすなどの福祉用具を扱う部門がタッグを組み、独自の災害応急策を提案されています。今回は地域との連携や、避難所の環境を劇的に改善する最新機材についてお話を伺いました。

建設機械で「復旧」、福祉用具で「避難所改善」を両面サポート

MC)株式会社キロクさんは、具体的にどのような防災事業に取り組まれているのでしょうか?

古谷さん)私たちキロクは、建設機械のレンタル・販売を母体としながら、現在は「救済」という基本方針のもと、建設機械部門と福祉用具部門が連携して防災事業に取り組んでいます。
具体的には、ショベルカーなどの建設機械で「災害復旧」を担い、福祉用具や防災資機材で「避難所の環境改善」を行うという、両面からの応急対策をご提案し、サポートさせていただいています。

MC)復旧だけでなく、避難生活のケアまで一貫してサポートされているのはとても心強いですね。地域自治体との連携も積極的に行われていると伺いました。

古谷さん)はい。いざという時に迅速に動けるよう、地元の山口県(県および16市町村)や熊本県大津町、そして広島県内では大竹市や廿日市市と「防災協定」を結ばせていただいています。

MC)広島の自治体とも手を結ばれているのですね。協定を結ぶことで、平時はどのような活動をされているのですか?

古谷さん)自治体の防災訓練や防災イベントに参加し、弊社の福祉機材や建機の展示・体験会を行っています。
また、小中高校で防災授業を行ったり、資機材の展示などを通して、平時から地域の皆さまや行政・学校関係者の方々と「顔の見える関係」を築くことを大切にしています。

MC)普段から機材に触れておくことが、いざという時の安心に繋がりますね。

古谷さん)そうですね。事前に使い方を共有しておくことが、災害時の迅速かつ的確な対応に繋がります。「協定を結んで終わり」ではなく、日頃から連携を深め、地域防災力の向上に貢献できる企業でありたいと考えています。

避難所の2大課題「水とトイレ」を解消する驚きの最新機材

MC)ここからは商品開発事業部の松田さんにお聞きします。実際に災害が発生した際、避難所ではどのような機材が活躍するのでしょうか?

松田さん)災害時の避難所で特に大きな問題となるのが「水」と「トイレ」です。弊社ではこの2大課題を解消するために、様々な専門機材を準備しています。

🛰️ 避難所の環境を劇的に変える驚きの防災機材
災害用 逆浸透膜浄水装置
 海水やプールの水、川の水などを、1時間に最大120リットルもの安全な真水(生活用水)に変えることができる装置です。

自走式仮設水洗トイレカー
トラック自体が個室の仮設トイレになっています。洋式便座や手洗い場はもちろん、エアコンまで完備されており、清潔でプライバシーが守られた空間をどこへでも移動させて設置することができます。

MC) プールの水が真水に変わったり、エアコン付きの移動式トイレがあったりするのは、避難生活の大きなストレス緩和になりますね。

松田さん) さらに、このトイレカーには「女性専用車両」もあり、ベビーチェアやおむつ交換台も備わっています。避難所生活のなかで小さなお子さんのお世話をするお母さんや、環境の変化に不安を感じやすい高齢者の方々にも、衛生的かつ心身の負担を軽減できる設備として安心してご利用いただけます。

進化する非常食と、被災地での実績

MC)避難所での食事、いわゆる「非常食」についても進化しているそうですね。

松田さん)はい。最近の非常食は日進月歩で進化しています。保存期間が長くなっただけでなく、味や見た目のクオリティも大きく向上しています。これまでは「災害時に仕方なく食べるもの」というイメージがありましたが、今では普通の食事と比べても遜色のない、満足感のある美味しい食品が非常に増えています。

MC)普段から食べ慣れておく(ローリングストック)という意味でも、美味しいのは嬉しいポイントですね。これまでに実際の被災地で活用された事例などはありますか?

松田さん)2016年の熊本地震の際には、被災地の復旧作業のためにショベルカーなどの建設機械を提供させていただきました。人力だけでは対応が難しい瓦礫の撤去や道路の復旧作業などに活用いただきました。

最後に、ラジオをお聞きの皆さんにメッセージ

MC)それでは最後に、ラジオをお聴きの皆さんにメッセージをお願いします。

松田さん)広島におきましても、今後南海トラフ巨大地震などの影響が想定されています。だからこそ、普段からの備えと、地域の皆さんとの繋がりがとても大切だと感じています。私たちは、展示会などを通じて常に最新の防災資機材の情報を入手・発信し、皆様が防災について考えるきっかけの一助になれればと思っております。

MC)災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、こうした企業の先進的な取り組みを知り、私たちも日頃の備えや地域の繋がりに目を向けていきたいですね。本日のゲストは、株式会社キロクの古谷さんと松田さんでした。ありがとうございました。

※2026年6月26日RCCラジオ「花金ラジオ すっぴんブギ」より

RCCラジオでは、雨の季節に、いろいろな番組でパーソナリティや気象予報士がふだんからの災害への備えを呼びかける「Life 聴いてAction!防災・減災プロジェクト」を6月1日~30日まで展開しています。

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