沖縄・奄美地方では梅雨入りしていますが、本州でもまもなく、本格的な雨のシーズンです。

西日本豪雨の被災地、広島県呉市の小学校では、災害の記憶がほとんどない子どもたちが「防災」について学びました。

約7000人が暮らす呉市川尻町。広島県の防災出前講座に参加したのは、川尻小学校の4年生です。

大雨などに備えた行動計画を作成する「ひろしまマイタイムライン」に沿って、自分のいる場所が安全かどうかをハザードマップで確認します。

西日本豪雨で約1か月の断水 道路の寸断も

末川徹 気象予報士
 「呉市の国道185号沿いです。2018年の西日本豪雨で土石流が流れ込み、道路が寸断されました」

山奥では、川尻町に水を送るポンプ所が土石流で破壊され、ほぼ全域の3200世帯で断水しました。

その後、給水が全面的に再開されるまで、約1か月を要しました。一方、当時1~2歳だった今の4年生に災害の記憶は残っていません。

災害を知らない世代が学ぶ「土砂災害のリアル」

災害の記憶がない子どもたちに、土砂災害の危険をリアルに学んでもらおうと用意されたのが、VR教材です。大雨の降り方や気象情報にあわせて、どのように行動するべきかを学べます。

VR教材を体験した児童は「すぐ避難場所に行き、命を守る」「非常食を準備して、避難できるようにする」などと話していました。

広島県みんなで減災推進課 熊原義正さん
「『避難しましょう』と声をかけるのは勇気がいる。その勇気が人を助けることにつながる」

避難に必要な備え 3つの「ため」がポイント

1つ目は『安全に移動するため』の備えです。夜間や停電に足元を照らすヘッドライトやランタン・避難中に転んでケガしないため軍手が必要です。

2つ目は『避難所で生活するため』の備えです。水や食料は最低でも3日分、できれば1週間分あると安心です。また、携帯トイレ・ウェットシート・新聞紙なども役立ちます。

3つ目は『その人自身が困らないため』の備えです。常備薬や、幼児のためのオムツ・ペットの関連グッズなど、家庭の事情に合わせての用意が大切です。

レベル4「危険警報」新設 避難の鉄則とは…

新しい防災気象情報についてです。

大きなポイントは、レベル4に「危険警報」が新設されたことです。どの災害であっても、レベル4までに危険な場所から避難してください。

これまでの気象情報の違いに、戸惑うかもしれません。しかし、「危ないと感じたらすぐに行動に移す」鉄則は変わりません。特に大雨のシーズンは、早めの避難を心がけてください。