SNSを使った特殊詐欺の受け子として、面識のない女性(57)から現金1300万円をだまし取ったとして、広島県警は18日、大阪市西成区に住む関敦夫容疑者(69)を詐欺の疑いで逮捕しました。

関容疑者は、現金を受け取った直後に、何者かに“オレンジ色の液体”をかけられる事件の被害に遭っていたとみられています。

面識のない女性から現金1300万円をだましとったか

警察によりますと、関容疑者は他の複数人と共謀し、14日から16日の間に、女性(57)にSNSを利用して「IPOにご当選おめでとうございます」「IPOの支払いを円滑に完了するためには、現金の入金が必要です」「広島の指定場所に外勤担当者を派遣し、現金取引きを行うことが可能です」という内容のうそのメッセージを送信。

その後、16日午後5時25分ごろに広島市安佐南区大町西の飲食店で、投資会社の担当者になりすまし、女性から現金1300万円をだまし取った疑いが持たれています。

受け子役か 「だましたつもりはない」と否認

関容疑者は受け子の役割とみられていて、警察の調べに対し、「1300万円を受け取ったことに間違いないが、だましたつもりはない」と供述しているということです。

女性から現金をだまし取ったと疑われる時間の直後の16日午後5時半ごろ、関容疑者は広島市安佐南区大町東で、何者かにオレンジ色の液体を顔にかけられる被害を受け、化学物質によって顔をやけどするけがをしていました。

かけられた液体は劇物指定の「トルエン」か

液体は、劇物に指定されており、蒸気を吸い込むと中枢神経系に影響を及ぼす恐れがあるとされる「トルエン」だったとみられています。

関容疑者は、液体をかけた人物について、「30歳くらいで身長160センチくらいの白い服を着た男」で、「すれ違うときに突然かけられた」と話していました。

警察が関容疑者から、事件の被害について話をきくなどして調べていたところ、特殊詐欺事件が発覚したということです。

警察は、傷害事件との関連の有無も含め、事件の詳しいきさつを調べています。