新しい広島駅ビルの商業施設ミナモアがグランドオープンして1年となりました。1年前、多くのみなさんが、長く待ちわびた新しい広島駅の姿を一目見たいとこの場所を訪れました。路面電車の停留所もあるエキ×デンスクエアには、大きな看板が設置されていてミナモア1周年関連のイベント内容が書かれています。例えば屋上のソラモア広場では映画が見られるイベントがあるとのこと。そして隣にはエールエールHIROSHIMAのリニューアルを知らせる看板が並んでいます。つまりこの駅ビルだけではなく、この周辺一帯となった盛り上げようということです。

小林康秀キャスター
「広島駅にやってきました。ここへ訪れた人がミナモアに入っていき、またここを起点にして路面電車で街中に人が進んでいく。平日の日常ですが、きょうも多くの人で賑わっています」

ちょうど1年前、供用が開始された広島駅南口のアトリウム空間。新幹線などのJR線や商業施設「ミナモア」、ホテル、そして去年8月から乗り入れが始まった広電の路面電車をつなぐ、広島の新たな「結節点」です。立ち止まって眺める人もいれば、待ち合わせの人もいます。思い思いに過ごす人たちで、賑わっていました。

2025年3月24日。1年前のまさにきょう、新しい広島駅の商業施設「ミナモア」がグランドオープンしました。

中国SC開発 竹中靖社長(当時)
「これからの広島の町の発展の最初のきっかけになれば」

地下1階、地上9階建てで、のべ床面積は3万2000平方メートル。飲食店やファッションなど、広島初出店の66店を含む200以上の店舗が軒を連ねました。およそ30の店が出店した6階の中四国最大級のレストラン街は食事時になると長蛇の列。

7階には9つのスクリーンを有するシネマコンプレックスがオープン。屋上には市民が集えるソラモア広場を備え、全館を通してあらゆる世代が楽しめる巨大な空間が誕生しました。

開業から20日間で来館者は200万人を突破。JRの利用者も前の年を大きく上回るなど、駅ビルの誕生は「鉄道利用」のあり方まで変えました。街づくりを研究する専門家は、「全館カフェ」と掲げた、ミナモアのコンセプトの狙い通り、広島駅周辺での滞在性が高まったと話します。

中国地域創造研究センター 吉田実主席研究員
「広島駅はどちらかというと通過点に近かったと思うんですけれども、その中でこうミナモアという目的地が一つできたことで本当に、本当に外から都心に人がたくさん来るようになったと感じている」

その効果は、駅周辺へも波及しています。

今月、利用が始まったペデストリアンデッキによって、リニューアルしたばかりの「エールエールHIROSHIMA」などへの回遊性が高まりつつあるとみています。

中国地域創造研究センター 吉田実主席研究員
「今まで複数の商業施設がどちらかというと対立しているようにある形が、一つの大きな商業施設という形で皆さん利用されているような印象を受けますので、そういう意味ではペデストリアンデッキで繋がったことは、とてもその回遊性を高める上では重要なことだったのかなと思っています」

当初、紙屋町・八丁堀にあった店舗が広島駅に移るなどしたことで、都心部の鈍化も懸念されていました。
しかし、吉田さんは「全体のパイが増えているので、うまく広げて行くことができるのではないか」と話します。

中国地域創造研究センター吉田実主席研究員
「住み分けがある程度できるところではないかなというふうに思いますし、ミナモアが外から人を集めて紙屋町・八丁堀へ送っているという側面があると思いますので、そこをもっと強化していければ、より効果が高まっていくと思っています」

「駅」と「街」が共生する次のステージへ。1周年を迎えた今、ミナモアの運営を担う中国SC開発の松岡秀典社長はこの1年をどう捉えているのでしょうか?

中国SC開発 松岡秀典社長
「駅前もエールエールとデッキがつながったり、図書館が開業したり、駅が広がり、つながり、拡大してきている。八丁堀・紙屋町も再開発が進んできているので、我々だけではなく共に頑張っていきたいと思う。我々はその中でしっかり役割を果たしていきたいなというふうに考えている」