「誰にでも笑顔を振りまいて、周りの人たちを笑顔にする」。ダウン症がある妹をテーマに作文を書いた、広島市の小学6年生の女子児童が文部科学大臣賞を受賞しました。
「障がい福祉ふれあい作文コンクール」で文部科学大臣賞を受賞したのは、広島市立大州小学校6年生の越智友葵さんです。
越智さんは、知的障害やダウン症などがある小学1年生の妹・和美さんが、登下校の練習を頑張る姿や成長の様子を作文にまとめました。

文部科学大臣賞を受賞した越智友葵さん
「大好きな妹のために作文を書いて、表彰されるのはすごくうれしかったです」
このコンクールには、父親の勧めで3年前から毎年応募を続けてきたといいます。
父・越智尚さん
「自分の妹がダウン症という障害を持っているので、それを強みに変えて、障がいについてしっかり考える機会を作ってほしい」
受賞作品は、今後、主催団体のホームページに掲載されるほか、作品集としてまとめ、過去に応募のあった小・中学校に配られます。
文部科学大臣賞を受賞した越智友葵さんの作文全文

がんばる妹 がんばれ私
広島市立大州小学校六年 越智 友葵
私には心臓の病気と知的障害を抱えた、ダウン症の和美(なごみ)という妹がいます。今年から小学生になりました。
私とは別の小学校に、バスに乗って通学をします。私よりも早く起きて、準備をして元気に家を出ます。自力で登下校できるようにするために、今は両親が交代で一緒に登下校の練習をしています。妹は、まだ自分の気持ちを思うように人に伝えることができません。バスの乗り降りや、長い通学路の信号も車も心配になります。そして、いつも家を見送る時には「手をつないでいってよ」と妹に母に父にもお願いをしていました。
ある日、私も一緒に登校できるときがありました。すると、バスに乗り降りる前には自分で降りますボタンを押していてにこにこしていました。降りるときには運転手さんに「ありがとう」と言っていました。通学路では、声をかけてくれたり、手をつないで歩いてくれたりする上級生もいて、たくさんの人たちに見守られながら登校をしていました。信号のない横断歩道では、止まってくれた車に向かって笑顔でありがとうと手を振っていました。
成長している姿を見て、私は「すごいな」と思いうれしかったです。妹の良いところは、誰にでも笑顔を振りまいて、周りの人たちを笑顔にすることができることです。授業参観に行った時にも、全力で授業を楽しんでいました。私も同じようにできているかなと考えると、障害があるからという理由だけで心配しすぎて守りすぎていたりすることは、成長していくのを遅らせていることがあるかもしれないと感じました。
成長して、社会生活を無事に送っていけるように、適切な支援が大事なのだと教えられました。
また、父にはいつも「何事も他と比べたらだめだよ」と教えられています。比べることをしなければ、上も下も幸も不幸も無いそうです。ある時、妹に私の想いが届かず、思わず「ばかじゃのう」と口から出たことがありました。父に「今、友葵に相対性理論や量子力学を教えても解らんじゃろう。今の和美に届く言葉で伝えてごらん」と、すごく叱られました。また、母は妹のことを「障害児を育てている気持ちはないよ。一人のひとを、娘を育てとるんよ。じゃけぇ、ひいきも区別もしないし友葵も和美も一緒だよ。みんな大好き」と言ってくれます。私は持っていて妹は持っていないもの、妹はできて私にはできないこともあります。その逆もたくさんあります。助け合いながら、補い合いながら暮らしていきたいと思っています。
妹がいるおかげで、学べることがたくさんあります。けんかをすることも、腹が立つこともありますが、私は笑顔がいっぱいの妹が大好きです。和美のお姉ちゃんで良かったです。これからもよろしくね。







完全無料で広島情報


コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます