広島市は22日、広島市中区の飲食店でノロウイルスによる集団食中毒が発生したと発表しました。20~40代の5人に下痢や嘔吐などの症状がありますが、いずれも軽症だということです。

広島市によりますと、19日午前9時ごろ、飲食店から「2月16日の利用者から体調不良になったと連絡があった」と情報があり、調査を始めました。

その結果、2月16日にこの飲食店を利用した2グループ10人のうち5人に下痢や嘔吐、発熱などの症状が発症していました。

患者からノロウイルス検出 原因と考えられる食事は

5人のうち4人の便からノロウイルスが検出され、医療機関からも食中毒患者の届け出があったことなどから、この飲食店が提供した食事による集団食中毒と判断。広島市は22日、この店に対して営業の禁止を命令しました。

原因と考えられる食事は
▽刺身盛り合わせ(アナゴ、マグロ、タイ、ヒラメ、カンパチ、サワラ、サーモン)
▽出汁巻き卵
▽クリームチーズとうふ
などとしています。

ノロウイルスの特徴

広島市保健所によりますと、ノロウイルスには以下の特徴があるということです。
・冬季を中心に一年中発生する。
・潜伏期間(感染から発症までの時間)は24時間~48時間。
・下痢、吐気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が出る(2~3日で回復)。
・ノロウイルスは、症状がなくなっても、数週間は便から排出される。
・感染しても症状が出ない人がいる。
・感染した人の便や吐物には、大量のノロウイルスが含まれている。
・感染力が非常に強く、少量でも感染する。

ノロウイルスを予防するポイント

ノロウイルスの予防には以下が重要だとしています。
・調理や食事の前、トイレの後には、しっかり手を洗う。石けんをよく泡立てて、手についたウイルスを泡で浮かせ、流水で十分に洗い流す。アルコール消毒は効果がないため、手洗いがとても重要。
・嘔吐、下痢の症状がある人は、タオルの共用は避ける。
・便や嘔吐物が付着したものは、消毒する。
・まな板、包丁などの調理器具は、使用後十分に洗浄し、消毒する。消毒は熱湯や塩素系漂白剤が有効。アルコール消毒は効かない。
・二枚貝は、中心部まで十分火を通す。(中心温度:85~90℃で90秒間以上)