横一線の争いが繰り広げられている今年のキャンプ。その中でも気になる開幕ローテ争いについて今シーズンからカープの一軍投手コーチに就任した石井弘寿コーチに直撃しました。

石井弘寿 コーチ
「これから一軍のブルペンに入っていかなければならない選手がいると思うので、そういう選手に一軍に残るための術を教えてあげたい」

現役時代は、リリーフ左腕として最優秀中継ぎのタイトルを獲得。引退後は、ヤクルトで10年以上投手コーチを務めた石井コーチには、今年のカープの開幕ローテーション争いはどう映っているのでしょうか。

石井弘寿 コーチ
「床田や森下がすごく一生懸命ブルペンに入ってますし、そういう姿を中堅・若手が見てくれていて、若い選手たちがしっかり刺激を受けて、そこに引っ張られているのも感じますし、選手たちも横一線で競争っていうところをしっかり真に受けてくれて、『自分たちもローテーションに入りたい』『一軍ベンチに入りたい』という気持ちでやってくれてる姿はすごく感じてます」

今年も開幕ローテ候補に名前が挙がるのが床田寛樹。2年連続チームの勝ち頭と実績十分の左腕エースも今年のキャンプでは横一線の争いに加わりキャンプ2回目のブルペン入りでは150球と異例のハイペース調整。一球をのぞき全て直球で行われたこの投げ込みには変化球頼みになってしまうシーズン終盤を見すえた石井コーチの考えがありました。

石井弘寿 コーチ
「自分の中で疲れてくると、ストレートを打たれるのが怖いというか、投げられなくなってしまっているので、そういう時にしっかりと自分のストレートを信じられるように、今しっかり投げとくのが大事なのかなと思います。直球は投げるのもしんどいですし、その全力の中で100球150球投げるっていうのは、すごく自分にとってもプラスだったんじゃないかなと思いました」

床田寛樹 投手
「去年先発陣が正直、誰が良かったかって言われたらあんまりいないと思うので、そこで自分がチームを引っ張っていけるようにできたらいいかなと思います」

この床田を筆頭に広島の先発左腕にはいい投手が多いという石井コーチ。その中でもイマ一番勢いがあると期待を寄せている若手がいます。

石井弘寿 コーチ
「高がやっぱり、あのすごく若い中で頑張ってるなっていうのは感じますね」

昨シーズン、チームが苦しんだ8月に無傷の3勝をあげて夏場の救世主となった高太一。直球の強さが売りの3年目左腕は開幕ローテ入りを目指す今年、”再現性”をテーマに一軍キャンプに臨んでいます。

石井弘寿 コーチ
「いいボールの確率がまだやっぱり低いですよね。3球投げたら2球だったり、5球投げたら4球だったり。やっぱり確率・再現性を高めていこうっていう話はしてます」

髙太一 投手
「短所もつぶしてきたという所もアピールできたら。沖縄行ってから一戦一戦の実戦を大事に投げていきたい」

さらに石井コーチが「ストレートに魅力があり伸びしろのある選手」と期待しているのが高卒4年目の辻大雅。実戦練習ではクイックの投げ方に課題は出たものの一定の手ごたえも感じており今後の実戦での成長が飛躍のカギを握ります。

石井弘寿 コーチ
「どんどんとにかくゲームに投げて、その中で成功体験を増やして、自信をつけて、伸びていってもらうと思うので、今はとにかく打者に対して投げていくことが彼にとって一番大事だと思います」

辻󠄀大雅 投手
「支配下にしてもらって自分の球の質と威力を見てもらったと思う。今持っている自分の力を全て理解してもらって(アピールしたい)」

主力から若手まで入り乱れる横一線の争いから誰が抜け出すのか?対外試合が始まりますます激しくなる今後の先発争いにも注目です。

石井弘寿 コーチ
「どんどん若い選手が結果を出して刺激し合ってくれれば、やっぱり中堅・ベテランも、うかうかしていられないと思いますし、そうすると、より先発陣の層も厚くなるし、チームとしてもいい流れになってくると思うので、もちろんベテランが結果出すことも大事ですけど、若い選手たちのチームの底上げじゃないですけども、どんどん勢いのいい選手たちが、バッターに向かって打たれることを恐れず投げていって、投げ込んでいってほしいと思ってます」