広島市は29日、中区の飲食店でノロウイルスによる集団食中毒が発生したとして、営業禁止命令を出しました。

営業禁止命令が出されたのは、広島市中区大手町にある、居酒屋タイプの飲食店です。

広島市によりますと、27日に「1月24日夜に親族18名で市内飲食店を利用し、約10名が体調不良」と連絡がありました。

市が調査したところ、24日にこの飲食店を利用した2グループ23人のうち、10代から60代までの16人が、25日から27日にかけて、下痢、嘔吐、嘔気等を発症していました。

16人はいずれも食べ飲み放題形式で飲食をしていました。共通食はこの店での食事以外になく、16人のうち7人の便からノロウイルスが検出されたということです。

調査結果から広島市保健所は、この飲食店が提供した食事を原因とする集団食中毒と判断し、29日、飲食店に対して営業禁止命令を出しました。保健所は改善指導を実施するということです。

症状が出た16人が利用していた24日には、「お刺身3点盛り」「若鶏の唐揚げ」「カリカリベーコンと半熟玉子のパリパリサラダ」「だし巻き風オムレツ」「子持ちししゃも」「イカとタラの旨チャンジャ」「塩こんぶキュウリ」などが提供されたということです。

ノロウイルスの特徴は

広島市保健所によりますと、ノロウイルスには以下の特徴があるということです。
・冬季を中心に一年中発生する。
・潜伏期間(感染から発症までの時間)は24時間~48時間。
・下痢、吐気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が出る(2~3日で回復)。
・ノロウイルスは、症状がなくなっても、数週間は便から排出される。
・感染しても症状が出ない人がいる。
・感染した人の便や吐物には、大量のノロウイルスが含まれている。
・感染力が非常に強く、少量でも感染する。

ノロウイルス 予防のポイント

広島市保健所は、ノロウイルスの予防には以下が重要だとしています。
・調理や食事の前、トイレの後には、しっかり手を洗う。石けんをよく泡立てて、手についたウイルスを泡で浮かせ、流水で十分に洗い流す。アルコール消毒は効果がないため、手洗いがとても重要。
・嘔吐、下痢の症状がある人は、タオルの共用は避ける。
・便や嘔吐物が付着したものは、消毒する。
・まな板、包丁などの調理器具は、使用後十分に洗浄し、消毒する。消毒は熱湯や塩素系漂白剤が有効。アルコール消毒は効かない。
・二枚貝は、中心部まで十分火を通す。(中心温度:85~90℃で90秒間以上)