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焼け野原となった戦後の広島の街の復興とともにあったお好み焼…。
「お好みたべたい」は、作家・清水浩司さんによる関係者への取材とRCCに残る井畝満夫さんに関する資料などを基に構成・創作するオリジナルストーリーです。
清水さんが取材を通して知ったあんな話、こんな話をWEBコラム「お好み ひとくちメモ」にしました。
二代目みっちゃんを襲名した上川学さんは高1の夏休みから「みっちゃん」でアルバイトをはじめました。
最初は出前や皿洗いを任され、17歳で鉄板の前に立ちました。当時はあくまでもアルバイト感覚。みっちゃんに弟子入りしたという意識はありませんでした。
それが変わったのは20歳の時。
上川さんの父が心筋梗塞で急逝したのです。
みっちゃんは上川さんの兄に「弟さんを必ず一人前にして店を持たせてやる」と約束しました。
上川さんはみっちゃんの職人気質を尊敬していました。おいしいものを作るためには手を抜かない。一日一回はお好み焼を食べて社員の味をチェックする。そんな師匠に「上川は腕がいい」と認められていたことが上川さんの誇りでした。
二代目襲名にあたり上川さんはこう言います。「僕の使命は三代目、四代目を作ること。マスター(=みっちゃん)と同じことはできません。野菜、天かすなどが高騰し、ソースの原材料も変わっていく中で、いかに今の味を守りながら多くの人に食べてもらえるか。常に努力を続けていきたい思います」
(取材・執筆 清水浩司)

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