気象庁が発表している黄砂情報によりますと、こんや24日(月)夜以降、日本に広く黄砂が飛来する予想が出ています。23日(日)午後の衛星画像をみると、中国付近には茶色く映っているエリアが見られています。これは乾燥した砂漠地帯で巻き上げられた黄砂が東へと移動してきたものとみられます。
22日から24日朝にかけての黄砂観測では、大陸では大規模な黄砂が観測されていて、特に23日は視程(=水平方向の見通し)が2キロ未満の非常に濃い黄砂を観測している所があります。この黄砂がこんや24日(月)夜から26日(水)にかけて、日本列島へ広く飛んでくる見込みです。
地表付近の黄砂飛来予測をみると、25日(火)から26日(水)は、九州から関東にかけての広い範囲に黄砂が飛んでくる予想となっています。黄砂の濃度はそれんりに「濃いレベル」となる可能性があります。
この予想通りの濃度の黄砂が飛来した場合、屋外では所により黄砂が付着するなどの影響が予想されます。また、視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがあります。
花粉やPM2.5や黄砂が組み合わさると症状が悪化することもあります。特にアレルギー体質や呼吸器系に疾患のある方などはご注意ください。今後、気象庁や地元気象台から黄砂に関する情報が発表されるかもしれませんので、最新の気象情報にご留意ください。
【詳しく見る】日本付近で予想される黄砂は?3時間ごとの黄砂シミュレーション(3/27まで)
黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。
気象庁HPより
見通しの悪化による交通障害に注意するよう呼びかけています。また、アレルギー体質の方や、呼吸器系・循環器系に疾患がある方は十分注意してください。
環境省HPより
黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。
環境省HPより
日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。
造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。
【詳しく見る】日本付近で予想される黄砂は?3時間ごとの黄砂シミュレーション(3/27まで)
環境省HPより
【詳しく見る】日本付近で予想される黄砂は?3時間ごとの黄砂シミュレーション(3/26まで)
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