埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故は、下水道管の破損が原因となった可能性が高いとみられています。下水道管の老朽化は全国的にも深刻で、広島市でも腐食が進んだ下水道管を更新する老朽化対策を進めています。
1月、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故。下水道管の破損が原因とみられ、老朽化対策への関心が高まっています。
広島市では18日午前、敷設から68年経ったコンクリート製の古い下水道管を更新する工事が行われていました。
記者レポート
「こちらのマンホールに引き込んでいるのが、黄色い袋に入った樹脂製の新しい管です。空気を入れて広げるということです」
管の直径は30センチ。腐食による老朽化が確認されたためで、およそ40メートルの区間を更新します。
掘削はせず、古い管はそのまま残して、中に樹脂製の管を入れていきます。樹脂製の管は、空気で膨らませたあと、光をあてると固まります。
佐々木組 仁島崇修 主任
「ひび割れが確認されていたので早めに更新。今後、ひび割れがひどくなって土が管の中に入って陥没が起きたりするので、そうなる前に」
広島市によりますと、市内の下水道管の総延長は、6110㎞。そのうち敷設から50年が過ぎた管はおよそ8%にあたる470㎞あります。最も古いもので明治時代の1910年にできたものもあるといいます。
市ではエリアごとに点検・調査を続けていて、緊急性の高いものから更新しています。ここ数年の道路陥没事故は年間70件程度で、8割が小規模だということです。
埼玉の事故を受けて広島市でも2月、市内で最も処理能力の大きい下水道管、14㎞の区間で、マンホールの状態などを自主的に緊急点検しました。「異常はなかった」ということで、市ではさらに3月末までに、管の中にカメラを入れて詳しく調べる予定です。
新着記事
ランキング
※毎時更新、直近24時間のアクセス数を集計しています。
コメント (1)
キヨっさん - 2025.02.19 11:50 0
全体で老朽化しているねIRAWアプリからコメントを書くことができます!!