春の卒業式シーズンですが、大学生も新しい道へと進んでいきます。広島県東広島市の大学で行われた卒業式には、歌手・相川七瀬さんがサプライズで登場し、学生たちの門出を祝いました。

東広島市にある近畿大学工学部で行われた卒業式には、卒業生およそ530人のほか、大学院の修了生や保護者が出席しました。

式では代表者が卒業証書を受け取り、感謝の言葉を伝えていました。

謝辞
「この4年間の大学生活で得た知識や経験、信頼できる仲間がいれば困難に立ち向かい乗り越えることができると確信しています」

厳粛なムードで進められた卒業式でしたが…。

サプライズ登場したのは、紅白出場歌手で、ファーストアルバムの売り上げが245万枚を超える相川七瀬さん。

コロナ禍に入学し、課外活動などに制限を余儀なくされた卒業生に喜んでもらいたいという大学のオファーに応えました。

高校を中退して芸能界に入った相川さん。自身の経験から学ぶことの楽しさを伝えます。

相川七瀬さん
「45歳で大学に入りました。いくつになっても何度でもやり直せる。そして何度でもアップデートできます」

去年、別の大学を卒業し、現在は大学院生。
新たな生活を迎える卒業生の喜びや不安に寄り添い、エールを贈りました。

相川七瀬さん
「これからの人生はワクワクとハラハラ、ドキドキ、そういう冒険に満ちあふれている。皆さんの中に埋蔵されている好奇心と可能性、才能を社会の中で思い切り爆発させてください」

サプライズ応援をもらった卒業生はー。

卒業生
「すごく心に響きました」「いっぱい行動したいなと思いました」
「自分も色んな選択がある中でこの選択を選んで良かったなと思いますし、これからも好奇心とかワクワクに逆らわずに生きていきたいなと思いました」

相川七瀬さん
「（大学・大学院で）学んだことで人間関係もとっても広がって、夢みたいなものも膨らんだ気がする。自分の大事な時間を使ってしたいこと、自分のやってみたいことにチャレンジしてもらいたいなって」

卒業生の8割が県外の企業に就職。
大学は「社会にイノベーションを起こす人材になって欲しい」としています。