27日、廿日市市吉和の工事現場で、作業員の男性5人が転落し2人が死亡しました。事故を受け、工事を発注したNEXCO西日本が会見を行いました。
事故があったのは、廿日市市吉和にある中国自動車道 鷹の巣橋下り線の橋梁工事現場です。
この事故は、27日午後3時20分ごろ、工事のため設置されていた足場が崩れ、高さおよそ20メートルから作業をしていた男性5人が転落したものです。転落した5人のうち、福山市の会社員年清友浩さん(49)と、島根県益田市の会社員トリス・リズキ・アクバル・レフォルマンシャー(26)さんが死亡しました。50代と20代のあわせて3人は重軽傷を負っています。
事故を受け、NEXCO西日本は28日午後4時から会見を開きました。
NEXCO西日本 建設・改築事業部 北川 誠 部長
「亡くなられた方につきましては、ご冥福をお祈りするとともに、負傷された方につきましてはお見舞い申し上げます。事故を起こした原因を究明するとともに、また同じような事故をしないよう再発防止に努めていくというのが最大の使命だと考えています」
NEXCO西日本によりますと、老朽化で損傷した床版をより耐久性の高いものに取り替える工事を行うため、27日は朝から9人で吊り足場を設置する作業をしていました。
午後3時20分ごろ、何らかの原因で橋脚と橋脚の間で設置作業をしていた吊り足場全体が崩落し、足場にいた6人のうち5人が転落したということです。作業員は全員、安全帯を装着していたということです。
NEXCO西日本が発足してから、吊り足場ごと落下し、作業員が転落する事故は今回が初めてです。
NEXCO西日本は、工事を受注したオリエンタル白石と日本橋梁の共同企業体に対し、作業手順や施工計画通りに工事が進んでいたのかなどの確認をしているということです。
警察は、業務上過失致死傷の疑いも視野に事故の状況などを調べています。
新着記事
コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます!!