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2025ドラフト会議へ広島カープ カギは “走塁” スカウト会議直後に天谷宗一郎さん取材 早くもリストに250候補 4選手の映像を確認

石田充 アナウンサー
RCC野球解説者の 天谷宗一郎 さんの直撃取材です。広島カープの次のドラフト会議を視野に入れています。

田村友里 キャスター
ええっ。もうですか? この前、終わったばかりな気がします。

青山高治 キャスター
このあいだ、新人が大野寮に入寮したばかりですよ。もう、やるんですか。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
何をおっしゃいますか。カープのスカウト陣はもう動いていますから。2025年のドラフトは、もう始まっているんです。第1回スカウト会議(1月10日)の様子を探ってきました。

  ◇  ◇  ◇

天谷宗一郎 さん(マツダスタジアム)
「寒いよ、まだ。去年までは第2回とか3回(のスカウト会議)ぐらいからインタビューさせてもらったんですけれども、ことしは第1回から本気でぶつかりに行こうということで…」

青山学院大学の 佐々木泰 選手を1位指名した去年のドラフト会議。その裏でわたくし天谷は “日本一ドラフトに詳しい解説者” を目指すため、スカウト陣へ直撃インタビューをしたり、ときには上位候補の選手に直接会ってきたりしました。

天谷宗一郎 さん
― ことしのドラフト1位指名予想の目標は?
「もう10割! 現役時代は10割バッターになれなかったので。では、スカウト会議を終えたスカウトのみなさんに話を聞きに行きたいと思います」

スカウト統括部長(中四国地区)は…

まず、話を聞いたのは、全国各地を駆け回るカープの9人のスカウト陣を取りまとめる 白武佳久 スカウト部長です。

広島カープ 白武佳久 スカウト統括部長(中四国担当)
「第1回目ですから」

天谷宗一郎 さん
「第1回スカウト会議はこんなに早い?」

白武佳久 スカウト統括部長
「そうですね。第1回目は、見ている選手も情報の選手も各スカウトが集めたものをリストアップだけ」

天谷宗一郎 さん
「何人ぐらい?」

白武佳久 スカウト統括部長
「全部で250人くらい」

すでに多くの選手がリストに挙がっている中、去年のスカウト会議では、広陵高校(広島)出身で5球団が競合した明治大学の 宗山塁 選手などドラフトの目玉となる選手は、この時期からプレー映像を確認されていました。

ことしはどんな選手が目玉として挙がったのでしょうか?

白武佳久 スカウト統括部長
「ビデオで4人ぐらい見せたかな。目玉になる高校生のピッチャーを2人、大学生のピッチャーを1人、大学生の内野手を1人。4人」

天谷宗一郎 さん
「去年は、“右の長距離砲が不足” といわれていた中で候補になり得る選手を2人指名しました。ことしもチーム方針というか、スカウトの中でそういった…」

白武佳久 スカウト統括部長
「 “大砲” を獲ろうと思って去年、2人(ドラフト1位・佐々木泰 、4位・渡邉悠斗 )獲りました。そしたら走れるバッターがいなくなったとか、そういうのがあるわけですよ。だから、ことしは二遊間で走れる高校生でも大学生でも…」

石田充 アナウンサー
カープでいうと 小園海斗 選手や 矢野雅哉 選手、羽月隆太郎 選手とか「走れる二遊間」はいる印象もあります。

天谷宗一郎 さん
そうなんです。その選手たち、20代中盤から後半なんです。若い選手を獲りにいくんじゃないかなというふうに思います。

東海地区担当のスカウトは…

続いて、話を聞いたのは、東海地区を担当する 松本有史 スカウト。過去には “鯉の守護神”・栗林良吏 投手や 床田寛樹 投手、去年、“鉄壁の二遊間” を形成した 菊池涼介 選手や 矢野雅哉 選手を担当しました。松本スカウトが、年明け早々この時期に選手を評価するポイントを聞きました。

広島カープ 松本有史 スカウト(東海地区担当)
「打撃のスイングがどうなっているかとか、投げ方がどうなっているかも見ますし、やっぱりスピード。一塁まで何秒とか、それも去年より早くなっているか、早くなっていないかも見ますし」

天谷宗一郎 さん
「やっぱり “足” はけっこう重要視する部分ではあるんですか? 松本スカウトから見て」

松本有史 スカウト
「うん。“天谷選手” みたいに走力がないと試合に出られない」

天谷宗一郎 さん
「いや、いや…」

関東地区担当のスカウトは…

最後に話を聞いたのは、関東地区を担当する 尾形佳紀 スカウトです。去年のドラフトの目玉、宗山塁 選手を担当していた尾形スカウトにことしはわたし、“ド直球” に聞いてみました。

天谷宗一郎 さん
ぜひ、「この選手を見に行ったほうがいいよ」っていう選手がいたら、ちょっと教えていただけますか?

広島カープ 尾形佳紀 スカウト(関東地区担当)
「本当にとりあえずはもう立石くんですね。まずは」

立石正広(山口県出身 創価大学)
180cm/87kg 三塁手
2年春、リーグ三冠王獲得
去年、大学日本代表に選出

ことしのドラフトの目玉の1人である 立石正広 選手(創価大学)です。右の長距離砲。サードをメインに守っているんですけれども、守備・走塁もいいんですが、とにかくバッティングがいい。プロでいうとDeNAの 牧秀悟 選手のような大砲ですね。

天谷宗一郎 さん
「去年、右の長距離砲候補の2人を指名しましたけども、それでもなお追っていきたい選手?」

尾形佳紀 スカウト
「そうですね。創価大学の2年生のときからずっと見てきたので、順調にすごく伸びているし、打球スピードとかインパクトの強さがある選手はあんまりいない。すごく楽しみです」

天谷宗一郎 さん
「(関東地区は)けっこう二遊間にも多いなっていう印象なんですけれども、同じレベルの選手が多い中で指名するにあたって一番ポイントになってくるのってどこなんですか?」

尾形佳紀 スカウト
「打てなくなったとき、守備とか足とかで “つぶし” が効く選手の方がやっぱり優勢になってくるのかな」

天谷宗一郎 さん
「やっぱり “足” って大事なんですか?

尾形佳紀 スカウト
「めちゃめちゃ大事です」

天谷宗一郎 さん
「松本(有史)スカウトも『この選手を出したら “足” だな』と。(評価の)大きなシェアを占める部分になってくる?」

尾形佳紀 スカウト
「ああ、もちろんですね」

すでに始まっているドラフトに向けた戦い―。ことしは選手たちの “走塁” がカギを握りそうです。

  ◇  ◇  ◇

田村友里 キャスター
けっこうキーワードがたくさん出てきてましたね。

青山高治 キャスター
具体的にね。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
わたしもけっこう驚いたぐらい、明確にことしはここを攻めていくんだなっていうのがわかりました。

田村友里 キャスター
二遊間も…

石田充 アナウンサー
4人という具体的な話もありました。

田村友里 キャスター
でも、250人ももうリストアップされているってことですよね。

天谷宗一郎 さん
それを全国のスカウトの方みんなで共有するっていう作業からですよね。

青山高治 キャスター
しかも早くも「創価大学に入った方がいいですよ」って言われたんですよね。

天谷宗一郎 さん
まだ何人も教えてもらっているので、ことしはもう春過ぎあたりぐらいからぼくも全国いろいろ行かせてもらうかも知れないです。

田村友里 キャスター
すごい。「早い」って言いましたけど、スカウト会議のみなさん、もう始まっているわけですよね。

石田充 アナウンサー
ことしは “変化の年” といわれていますから、若手が1軍でたくさん出るかもしれない。そうすると活躍次第ではドラフト方針が変わってくることもあるかもしれません。

天谷宗一郎 さん
ああ、そうですね。どういった形になってくるのか、そういった動向も追いながら、しっかりことしも1年間、スカウトの方がたを追わせていただきたいなと思います。

青山高治 キャスター
スカウトの方がたが、天谷さんが来ることに完全に慣れ始めたわけですよね。

天谷宗一郎 さん
そうなんですよ。そこも含めてうれしいですけどね。

石田充 アナウンサー
天谷調査隊、ドラフトもぜひ注目してください。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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