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東洋額装スペシャル「大妻コタカの生涯」 第18話 活躍の場はマスコミに

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今から140年前、広島県の世羅町に生まれた大妻コタカ。
明治・大正・昭和の時代に立ち向かい、
ただ一筋に女子教育の道を切り拓いた、その生涯をたどります。

第18話 活躍の場はマスコミに

大正時代の初めから、コタカさんの活躍の場は、学校内にとどまることなく、全国へと広がっていました。

女子教育の普及によって、読み書きができる人の割合、識字率が上がると、マスメディアとしての婦人雑誌が登場しました。
すると、コタカさんは女子教育の先駆者として、新聞や雑誌社から執筆依頼を受けるようになります。

文章を書くのも得意だったコタカさんの才能や、人としての魅力にいち早く注目して、活躍の場を提供したのは、マスコミで働く女性たちでした。
自分で企画した新聞の家庭欄や、婦人雑誌の連載ページなどに、コタカさんを積極的に起用したのです。

やがて、講演会の依頼も次々と舞い込み、日本各地を飛び回ることになったコタカさん。どんな話題も自分の言葉でわかりやすく伝え、ユーモアを交えた話し方で、聴く人の心を瞬時につかんでいました。

また、日本でラジオ放送が始まってからは、「大妻コタカさんに、ぜひ出演してもらおう」という声があがりました。
家庭生活にまつわる話題を届ける女性向けの番組で、当時のことですから、もちろん生放送です。
本番に向けて用意周到な準備をして、大きなマイクに向かう、コタカさんの写真も残されています。

ラジオパーソナリティの草分けでもあったコタカさんが、どんな話をしていたのか、気になりませんか。
最初にラジオ局から頼まれたのは、桃の節供に飾る人形の着物の作り方を指南する内容でした。
この放送がとても好評で、その後、週に一回のペースで、マイクの前に座ることになったそうです。

コタカさんの話す言葉は、とても明快で親しみやすく、家庭で着物の洗濯をする方法や、冬に備えて衣類を作り直す方法など、科学的ですぐに役立つことばかり。
「これなら私にもできそうね」というリスナーが、どんどん増えていったのでしょう。

こうして、コタカさんはラジオの世界でも、人気者になったのです。

世羅町の大先輩、大妻コタカさんの物語はいかがでしたか。
つづきは、また来週
ごきげんよう。さいねい龍二でした。

▶番組ホームページはこちらをクリック「大妻コタカの生涯」を聞くこともできます。

この企画は、世羅町合併20周年と、世羅町出身の教育者で女性リーダーの草分け的存在・大妻コタカの生誕140年を機に、同氏の生涯を辿るオーディオコンテンツを制作、RCCラジオでシリーズ企画として放送するものです。

■ナレーター さいねい龍二
■ライター 角田雅子
■企画 奥土順二
■ディレクター・音効 石塚充
■プロデューサー 増田み生久

■協力 世羅町、大妻コタカ記念会、大妻女子大学
■写真提供 大妻コタカ記念会

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コメント (1)

コージョージ - 2025.02.07 18:16 0

サイネイさんの心のこもった朗読でコタカさんの生涯が生き生きと再現され印象的なので是非連ドラに採用していただけると幸いですね🤩

IRAWアプリからコメントを書くことができます!!

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