RCC CLUB キャンペーン

「RSウイルス感染症」について

198回目は、
先週に引き続き、広島中央通りこどもクリニック 
田原昌博院長です。
今回は「RSウイルス感染症」について教えていただきました。

RS ウイルスは、一般的には
乳幼児の呼吸器感染症の原因ウイルスとして知られています。
2歳までにほぼすべての子どもが感染し、
その後も生涯にわたって
何度も感染と発症を繰り返す身近なウイルスです。
しかし
高齢者や基礎疾患のある成人においては
肺炎などを引き起こしたり
慢性の基礎疾患がある人や免疫機能が低下している人、
早産児や低出生体重児では重症化することもあります。

感染経路は飛沫感染・接触感染
潜伏期間は4~5日、鼻水、咳などの
上気道炎の症状や発熱で発症します。
インフルエンザと似ていますが、
RSウイルス感染症のほうが「ぜいぜいする」などとも
言われます。

早産・低出生体重児や基礎疾患のある乳幼児は、
特に注意が必要な疾患で
初めて感染した乳児の場合、約20〜30%で
気管支炎や肺炎などの下気道症状が出現することがあります。
合併症として、無呼吸発作、急性脳症などがあり、
命に関わることもあるんです。

2歳未満の乳幼児では、日本では年間12万人が発症し、
27000人が入院していると推察されています。
最近では、妊婦さんに行う母子免疫ワクチンを
接種することができるようになりました。

ただ費用は、自費診療になるので高額になります。
健康な成人であれば、RSウイルスに感染しても
軽症で自然に症状は軽くなっていきますが、
重症化が心配される方は予防接種という方法が
あることも覚えておいて下さい。

予防接種できる病院は限られていますから、
事前に問い合わせも必要です。
これまでどおり手洗い、マスクも忘れずに
感染対策して下さいね。

コメント (0)

IRAWアプリからコメントを書くことができます!!

新着記事

ランキング

※毎時更新、直近24時間のアクセス数を集計しています。