広島県福山市は26日、2027年度の無人による自動運転の導入を目指して実施している実証実験で、使用していた小型バス車両の機器にトラブルが生じ実験を休止すると発表しました。実証実験は25日から実施していました。
福山市によりますと、26日午後3時ごろ、終点の「エフピコアリーナふくやま」で走行を終えた直後に、ブレーキを作用させる機器に異常を検知しアラームが鳴るなどしました。当時、車内には交通事業者や市職員ら4人がいましたが、けが人はいませんでした。
実験の受託事業者であり、車両を提供する群馬大学発のベンチャー企業「日本モビリティ」側が原因を分析しましたが、特定には至らず、車両は27日、同大へ移して改修します。
このため市は、一般向けの試乗会を予定していた27日から12月1日までの4日間の実験を休止。再開は12月3日からを予定としています。
市デジタル化推進課の藤井寛課長は「安全に乗ってもらえるよう調整し、再開していきたい」と話しています。
実証実験は、5段階ある自動運転のうち、運転手が乗った状態で一部の運転をシステムが担う「レベル2」で、エフピコアリーナふくやまとJR福山駅とを結ぶ往復約5㌔で実施していました。
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