広島市の安佐動物公園に、妊娠しているゾウがいます。出産のためのクラウドファンディングが始まるということで、エコー検査が公開されました。
マルミミゾウのメイは、推定25歳。お腹には、同じマルミミゾウのダイとの子どもがいて、現在、妊娠11か月です。
マルミミゾウは日本には2頭…。世界の動物園でも、今わかっているのは3頭だけだということで、繁殖に大きな期待がかかっています。
11月26日、そのエコー検査の様子が報道陣に公開されました。ゾウの妊娠期間は20か月もあることから、メイの出産は、来年8月以降です。安佐動物公園は、毎週1回の血液検査と、月に1、2回のエコー検査を実施しているそうです。
安佐動物公園 ゾウ飼育担当 栗原龍太さん
「きょうみたいなエコーの検査の場合には、できるだけじっとしていてほしいわけですよ。じっとさせるためにはご飯を絶えずあげるんですけども、そのご飯の効果をあげるために、その日は朝からご飯ぬきです」
動物園の飼育員と獣医師ら、およそ10人がかりで撮影したエコー画像がこちら…。心臓がしっかり動いているのがわかります。とはいえ…、他には何が映っているのでしょうか?
安佐動物公園 野田亜矢子獣医師
「実は我々もゾウの赤ちゃんのエコーなんて過去見たことないですし、これ実際、何がどういう風に見えてるのかっていうのが、100%わかります、っていう獣医さん、おそらくいらっしゃらないんですよ。なんで我々も、経験を積んで、この辺が今見えてるよねっていうのをやらないといけない」
安佐動物公園 阿部勝彦園長
「まだね、これぐらい、バスケットボールより大きいぐらいの程度の大きさのはずです。このまま順調に育ってくれればいいと思います」
安佐動物公園は、メイの出産に備えた検査機器や、赤ちゃんゾウが安全に過ごすための改修工事に、必要となる費用をまかなうためのクラウドファンディングをはじめました。第一目標金額は900万円で、金額に応じた返礼品も用意されているということです。
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