2024年2月に完成した「エディオンピースウイング広島スタジアム」。待ち望んでいたサッカー専用スタジアムが街中に誕生し、サッカーファンのみならず、広島市民を中心に熱い盛り上がりを見せています。サッカーの試合がない日に定期的に開催されている「スタジアムツアー」も予約がすぐに埋まるほどの人気ぶり。試合観戦とは一味違う楽しみ方ができる見学ツアーを通して、スタジアムの魅力をご紹介します!
ピースウイング広島のスタジアムツアーは、法人・団体のツアーに加え、一般の人が参加できるスタジアムツアーが2種類あります。スタジアムの多彩なシートとピッチを見学、ミュージアムを回る「基本コース」(大人 税込1,800円・小中学生 税込1,600円)と、入団会見やロッカーインなどの選手気分が体験できる「プレーヤーズアクティビティ」(大人 税込2,800円・小中学生 税込2,600円)。どちらもサイトから事前の申し込みが必要です。
[スタジアムツアーHP]
https://hiroshima-stadiumpark.jp/peacewing/tour_stadium/
今回は「選手と同じ目線で体感したい!」ということでプレイヤーズアクティビティコースに参加しました。
ツアーの集合場所は2階のコンコース壁画「Peace Wall」の前。この壁画は世界的に有名なサッカー漫画『キャプテン翼』の“サッカー世界平和宣言”の一コマと、作者の高橋陽一先生が描き下ろしたオリジナル作品が組み合わさったもの。高さが2m、横幅8.62mもあり、間近で見ると迫力満点です!
案内してくれるスタッフの方から注意事項を聞き、ツアースタート! 開始後すぐに見どころポイントとなるレジェンドレリーフを発見。チームに10年以上在籍、300試合以上出場など、レジェンドにふさわしい活躍をした選手たちのレリーフが掲げられています。なかには、サッカー男子日本代表監督の森保一さんや、2010年代にエースとしてJ1優勝に貢献した佐藤寿人さんのレリーフも。
コンコースから観客席に向かいます。コンコースに置かれた木のベンチですが、実はスタジアムが建てられる前にあった公園の木を活用しているそう。普段は気付かないようなことを教えてもらえるのも、スタジアムツアーの醍醐味ですね。
コンコース横の階段を上がり、4階のセンサリールームへ。センサリールームとは聴覚や視覚などの感覚過敏の人たちがリラックスできるように設計された部屋のこと。開業時から常設でセンサリールームが作られたのは日本初だそうです。明るくて心地よい空間で、スタンドのほうへ出ることもできますし、落ち着きたいときは完全防音の「クールダウンスペース」で休むこともできます。
ツアーではプレミアムVIPシートにも座ることができます。ゆったりと上品なレザーシートが贅沢ですね。スタジアム全体を見渡せることができ、ピッチの眺めも抜群です。
次は法人シートである個室の「スカイボックス」を見学。サッカー観戦をしながら空調が効いた部屋でゆったり飲食ができるとは、なんて贅沢……!試合がない日は1時間2,060円(税込)というリーズナブルなお値段で個人でも借りられるそうなので、県外からお客様のおもてなしで利用すると特別感があっていいかもしれません。
ちなみテラスラウンジも試合がない日にイベント等で利用ができます。定員80名程度で、ビュッフェスタイルで料理を楽しめたり、大型ビジョンで映像を流したりといった企画や演出も可能だそうです。
プレミアム空間を味わった後は1階に移動。記者会見室のドアをくぐると、テレビやネットで見たことがある光景が……!
記者席から見るだけではなく、パネル前の舞台に上がって記念撮影もできます。サンフレッチェの選手や監督が実際に座っていた場所だと思うと、なんだかドキドキ。目の前に記者が並ぶ様子を想像しながら選手の気分を存分に味わいます。
記者会見の後はロッカールームに潜入。選手のロッカーが円形状に並べられており、シンプルで落ち着いた雰囲気です。天井の三本の矢マークがカッコイイ!!ここでフォトウェディングを撮影するカップルもいるそう。
ロッカールームで気分を高めたところで、いよいよフィールドへ!選手入場です!! ピッチに出る階段を上がると、目に飛び込んできたのは、青々と輝く芝生と360度の鮮やかな紫のスタンド。芝生に降り立った瞬間、「選手たちも同じ景色を見ているのか」という感動で胸が一杯になります。
天然芝は足を踏み入れることができませんが、周りの人工芝エリアまでは走ったり歩いたりしてもOK※。入口から駆け上がり、センターラインあたりで三本の矢のポーズ!! テンションも最高潮です!
※人工芝エリアもヒールや下駄は禁止されているのでご注意ください。
ピッチから眺めるスタジアムも迫力があります。観客席部分は羽のような屋根に覆われており、収容人数は最大2万8,500人。メインとバックスタンド側の2層スタンドの勾配は見やすさを考慮し、建築基準法で可能な最大傾斜角の34度になっているそうです。
選手ベンチのシートも座らせてもらいました。シートは自動車用のシートを製造している広島の企業「デルタ工業」製。腰に優しくフィットして、座り心地も快適です。
ピッチ横を通って開始場所のコンコースの入口まで戻り、ツアー終了!さまざまな角度からスタジアムを見ることができて大満足なツアーでした。
お土産購入ではサンフレッチェグッズが揃う「ピースウイングオフィシャルストア」に寄りましょう!遠方から訪れた人のために広島の特産品も置いてあります。人気のガチャガチャも種類が豊富。
スタジアムに併設されているサッカーミュージアムを見学すると、さらに広島サッカーの歴史やスタジアムのことを深く知ることができますよ。
ツアーの後は、スタジアムのすぐ側にある「HiroPa(ヒロパ)」でティータイム。2024年8月にオープンした商業施設で、複数の飲食店やフィットネス、キッズプレイパークなどで構成されています。
中央部分にある広々とした「芝生ひろば」に加え、子どもが遊べる複合型遊具も。1階はテラス席があるお店も多いので、景色を眺めながらランチをすることもできます。テイクアウトして設置されたベンチでのんびり過ごすのも良いですね。
スタジアム見学ツアーやサッカーミュージアム、隣接する商業施設の「HiroPa」など、試合のない日でも多彩な楽しみ方ができる“まちなかスタジアム”。サッカー熱にどっぷり浸るのもよし、市街地のお出かけついでに散策するのもよし、グルメを味わうのもよし。ここにしかないワクワクをぜひ体験しに来てくださいね!
*2024年8月取材時の価格となっております。最新情報を確認してお出かけください
エディオンピースウイング広島 スタジアム見学ツアー(エディオンピースウイング広島)
住所 / 広島県広島市中区基町15-2-1
電話 / 082-259-3220
コース /
・基本コース+サッカーミュージアム(約50分)
<大人>税込1,800円 / <小・中学生>税込1,600円
・プレーヤーズアクティビティ(選手なりきり)(約75分)
<大人>税込2,800円 /<小・中学生>税込2,600円
※不定期での開催(スケジュールは開催日の約30日前に公開)
HP / https://hiroshima-stadiumpark.jp/peacewing/tour_stadium/
HiroPa(ヒロパ)
住所 / 広島県広島市中区基町15(広島市中央公園の一部)
問い合わせ先 / stadiumpark-chuokoenarea-ml@ntt-us.com(ひろしまスタジアムパーク中央公園管理事務所)
営業時間 / 店舗により異なる
HP / https://www.hiroshima-stadiumpark.jp/
瀬戸内Finderフォトライター 小薮 佳
▼記事提供元
「瀬戸内Finder(ファインダー)」は、瀬戸内を共有する7県(兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県)の魅力を世界に発信しています。
新着記事
コメント (0)
IRAWアプリからコメントを書くことができます!!