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広島土砂災害から10年 被災住民の声で誕生した「伝承館」目標の3倍の来館者数

77人が犠牲になった広島土砂災害から10年。「広島市豪雨災害伝承館」は、被災住民の声から誕生し、運営にも住民が関わる全国でも珍しい施設です。伝承館には想定を上回る多くの人が訪れています。

RCCウェザーセンター 近藤志保 気象予報士
「伝承館への来館者数はこの1年弱で2万人を超え、目標の7千人を大きく上回りました」

広島市豪雨災害伝承館は、2023年9月のオープン以来、年間目標の3倍にあたる来館者が足を運んでいます。

広島市豪雨災害伝承館 高岡正文 館長
「ようやく開館して1年。本当真剣にね、防災について考えてらっしゃる方がだんだん増えてきている」

伝承館は、高岡さんなど地元住民が中心になって運営をしています。10年前の豪雨で高岡さんの自宅は全壊しましたが、家族は全員、無事だったそうです。生き延びる術を伝えようと、伝承館は、地元住民でつくるグループの声から誕生しました。伝承館の役割は、災害の教訓を伝えるだけではありません。入り口横の自動販売機は、災害時には飲み物や食べ物が無料で提供される「防災自販機」に。隣のボックスには、簡易トイレや消毒液が備蓄されています。また、憩いのベンチも、非常時は炊き出しに使うことができます。最大120人を収容できる研修室では、目的や知識に合わせて災害について学ぶことができます。高岡さんは、どんどん若い人たちに足を運んでもらいたいと話します。

高岡正文 さん
「これからは児童生徒をもっと増やしたい。来てもらうないし、行ってもいいし。幸いにも職員もかなりそろってきたし、みんな勉強してくれているし」

伝承館の2年目の目標は、若い人たちを巻き込むことだといいます。

高岡正文 さん
「うちの館長副館長3人で話しているのが、後継者を育てる、育てるじゃないな、巻き込むんだ。熱い心を持った子を巻き込む。それはちょっといろいろ考えている。2年目はね」

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