フィリピン・ルソン島付近には熱帯低気圧がありますが、気象庁は17日夜までに台風へと発達する見込みとして進路予想を発表しています。中心付近の最大風速が17.2メートルを超えて台風の基準に達すると台風となり、台風15号となります。
一方、大陸の上陸した台風13号は17日午前9時に熱帯低気圧へと変わりました。
それでは気象庁・アメリカ・ヨーロッパの予報機関が予想する各国の進路予想を見ていきましょう。
気象庁(JMA)
台風14号は、このあとも北西寄りへと進んで沖縄付近を通過後、大陸方面へと向かう予想です。それほど発達はしない予想で暴風域を伴うことはない見込みです。
台風15号となるとみられる熱帯低気圧は西へと向かい、南シナ海方面へと進むでしょう。日本列島に直接的な影響はない見込みです。
アメリカ海軍(JTWC)
アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。
17日朝の時点では台風14号については進路予想を発表しています。気象庁の進路予想と同じように沖縄付近を通過後に大陸方面と向かう予想です。最大風速の予想をみてもわかるように、こちらも特に発達させる予想とはなっていません。
3連休は秋雨前線とコラボで大雨の可能性も 22日(日)までの雨・風シミュレーション
アメリカ海洋大気庁(NOAA)
台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
アメリカ海洋大気庁の台風14号のアンサンブル予想の結果では、気象庁の進路予想と同じような傾向で北西方向へ進んで沖縄方面と向かう予想です。
一方、台風15号となるとみられる熱帯低気圧は西へと向かって南シナ海方面へと進む予想です。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
ヨーロッパ中期予報センターの台風14号に関する進路予想も大まかな傾向は気象庁やアメリカ海洋大気庁と同じような傾向を示しています。
一方、大陸に上陸したあとは勢力は弱まりますが東へと向きを変えて日本列島に進んでくる予想データもあります。
確率予報をみても、3連休の間に西日本方面へと向かう可能性を示す確率がやや高くなっています。台風としては来ないかもしれませんが、低気圧となって日本へ来る可能性もありそうです。
3連休は秋雨前線とコラボで大雨の可能性も 22日(日)までの雨・風シミュレーション
気象庁が台風予報とは別の予報で使っている数値予報モデルの結果をみると、21日以降に台風14号とは別の熱帯じょう乱が沖縄付近へと北上してくる可能性を予想しているデータもあります。
このタイミングに合わせて秋雨前線が本州付近に南下して停滞する予想です。まだかなりブレ幅が大きい状況ですが、熱帯じょう乱と秋雨前線のコラボによって、前線の活動が活発となり大雨となるおそれがあります。
3連休は秋雨前線とコラボで大雨の可能性も 22日(日)までの雨・風シミュレーション
気象庁は週間予報支援図の中で以下のように述べています
●20⽇から22⽇頃にかけて、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となる⾒込み。このため、北⽇本から⻄⽇本にかけて⼤⾬となり、前線の活動の程度等によっては警報級の⼤⾬となるおそれがある
●各モデルともに20⽇と22⽇のトラフの予想に初期値変わりがあり、21⽇の前線の位置は北寄りになった。22⽇頃に熱帯じょう乱が台湾付近に進む予想をするモデルが多いが、発達の程度はモデル間の差が⼤きい。
※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください
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