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【台風情報】関東上陸の可能性はどれくらいある?16日(金)は関東の一部が予報円の中に 台風7号進路予想 気象庁・アメリカ・ヨーロッパの進路予想と比較【雨・風・波シミュレーション】

台風7号は関東のすぐ東海上を進む予想 上陸の可能性は?

台風7号は、日本の南海上を発達しながら北上しています。15日朝の衛星画像をみると雲が円状にまとまって中心付近には台風の目のようなものもできつつあります。気象庁の進路予想では、このまま北上を続けて17日(土)未明には関東のすぐ東の海上を中心とする予報円に達する見込みです。

この時点で中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートル、中心気圧は950ヘクトパスカルです。16日(金)午後から17日(土)未明にかけて発達のピークを迎えて“強い勢力”で関東に最接近する予想です。気象庁の予報円の一部が関東地方の東側にかかっています。

気象庁が発表している暴風域に入る確率では、千葉県の一部地域では70%以上の確率で暴風域に入る可能性があるとされています。

【画像で確認】千葉や東京23区・伊豆諸島南部などさらに詳しい暴風域に入る確率は

では台風が関東地方に上陸する可能性はどれくらいあるのでしょうか。アメリカ・ヨーロッパなど海外予報機関の進路予想と比較しながらそのあたりを見ていきましょう。

アメリカ海軍

アメリカ海軍の台風7号の予想です。気象庁と同じように房総半島のすぐ東の予想を発表しています。気象庁と同じようなコースや発達のタイミングの傾向を予想しています。こちらも関東の最も近づいた時に最大風速の予想が最も大きく発達のピークを迎える予想です。

ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)

アメリカ海洋大気庁

気象庁の進路予想で示される予報円は「その時刻に台風の中心が入る確率が70%」であることを意味しています。予報円の大きさは進路予想のブレ幅を表しています。

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予想の結果では、このあと台風は北上、その後はほとんどのデータが関東の東海上を進んでいく予想となっています。

ヨーロッパ中期予報センター

ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予報の結果をみても大まかにはアメリカ海洋大気庁と同じような傾向を示しています。データのほとんどは関東のすぐ東海上を進み、上陸する可能性を示すデータはほとんどありません。

気象庁やアメリカ海軍の進路予想の予報円の大きさは、こうしたアンサンブル予想のブレ幅を示していますが、数日前に比べると予報円がだいぶ小さくなってきて予想が安定してきたことを示しています。アンサンブル予想結果のバラツキも小さくなってきています。

台風7号は関東のすぐ東の海上を進んでいく予想で概ねそろっていて上陸する可能性は低いとみられます。ただ発達のピークを迎えて強い勢力で関東のすぐ近くを進んでいくため雨や暴風、高波の影響を受ける予想です。

気象庁予想 関東地方で24時間300ミリの大雨・最大瞬間風速60m/s

気象庁は、16日から17日頃にかけて、暴風域を伴って強い勢力で東日本や東北地方に接近するおそれがあるとして、東日本は暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒を呼びかけているほか、東北地方は暴風や高波に警戒し、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒を呼びかけています。

【画像で詳しく確認】18日まで1時間ごと雨・風シミュレーション&波の高さ予想

[風の予想]
 東日本では17日にかけて、東北地方では16日から17日にかけて、猛烈な風や非常に強い風が吹く所があるでしょう。
 15日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   伊豆諸島       40メートル(60メートル)
 16日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   関東地方、伊豆諸島  40メートル(60メートル)
   東北地方       30メートル(45メートル)
   東海地方       25メートル(35メートル)
 17日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   関東地方       30メートル(45メートル)
   東北地方       25メートル(35メートル)

[波の予想]
 小笠原諸島では15日は、うねりを伴い大しけとなる見込みです。東日本では17日にかけて、東北地方は16日から17日にかけて、うねりを伴い猛烈なしけや大しけとなる所があるでしょう。
 15日に予想される波の高さ
   伊豆諸島        9メートル うねりを伴う
   小笠原諸島       7メートル うねりを伴う
 16日に予想される波の高さ
   関東地方、伊豆諸島  10メートル うねりを伴う
   東北地方        8メートル うねりを伴う
   東海地方        6メートル うねりを伴う 
 17日に予想される波の高さ
   東北地方、関東地方   8メートル うねりを伴う

[雨の予想]
 東日本や東北地方では17日にかけて、雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。
 15日6時から16日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   関東甲信地方、     150ミリ
   東海地方        100ミリ
   東北地方         80ミリ
 その後、16日6時から17日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   関東甲信地方      300ミリ
   東北地方、東海地方   120ミリ
 その後、17日6時から18日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   東北地方         80ミリ

[防災事項]
 小笠原諸島は高波に警戒してください。東日本は暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。東北地方は暴風に厳重に警戒し、高波に警戒してください。また、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。関東地方では、高潮にも注意・警戒してください。
 伊豆諸島では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く所がある見込みです。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、関東地方では飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。
 東日本では、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください

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