雲は表情豊かに様々な形をしていますが、雲の底に凹凸ができることがあります。このような雲を見たことはありますか？

この雲を「乳房雲」と言います。乳牛をイメージしてみてください。

どうでしょうか、乳牛の乳房のように見えませんか？ちょっと面白い形の雲になりますが、この雲が見られたときは天気の急変に要注意です。

なぜかというと、この雲が見られる時は大気の状態が不安定であるからです。

この雲の底でモコモコとした感じが見られるのは、上空に寒気が流れ込んでいる時です。

雲の中で発生した氷や水の粒は、大きくなって地面に向かって下に落ちようとしますが、そこに向かって暖かい空気が上空に向かってぶつかることで発生します。この空気同士のぶつかり合いで空気の乱れが発生し、牛の乳房のようなモコモコとした形ができるのです。

もし発見した時には、急な雨や竜巻などの突風、ひょうなどの降るおそれがあるため注意をしてください。