広島の温泉完全ガイド|海・山・歴史を楽しむおすすめ温泉地
広島県には、瀬戸内海を望む絶景温泉から、山あいの秘湯まで、多彩な温泉地が点在しています。世界遺産・宮島を眺めながら入る温泉、渓谷美に包まれた自然派温泉、歴史ある港町の湯など、それぞれに異なる魅力があります。この記事では、広島の代表的な温泉地を、立地・泉質・楽しみ方別に詳しくご紹介します。日帰り利用から宿泊まで、あなたの旅のスタイルに合った温泉がきっと見つかるはずです。
1. 広島の人気・有名温泉地一覧
まずは、広島県内で特に人気の高い温泉地を一覧でご紹介します。それぞれの特徴を比較しながら、訪れたい温泉地を見つけてください。
| 温泉地名 | 所在地 | 特徴 | 泉質・効能 | 宿泊/日帰り |
| 宮浜温泉 | 廿日市市(宮島対岸) | 宮島を望む海辺の温泉。瀬戸内随一の眺望が魅力。世界遺産を眺めながら湯に浸かれる贅沢な立地 | 単純弱放射能泉(美肌・疲労回復・神経痛) | 宿泊・日帰り可 |
| 湯来温泉 | 広島市佐伯区 | 県内最古の湯とされる歴史ある温泉。山あいの静かな秘湯で、渓流沿いの風情が魅力 | 単純弱放射能泉(美肌・リウマチ・神経痛) | 宿泊・日帰り可 |
| 鞆の浦温泉 | 福山市 | 江戸時代の面影を残す港町に湧く天然温泉。潮待ちの港として栄えた歴史ある町並みと温泉を楽しめる | 含塩化物泉(保温・美肌・冷え性) | 宿泊中心 |
| 帝釈峡温泉 | 庄原市 | 国定公園・帝釈峡の雄大な渓谷美に囲まれた温泉地。鍾乳洞や奇岩など自然の造形美も楽しめる | 単純泉(疲労回復・健康増進) | 宿泊中心 |
| 三段峡温泉 | 安芸太田町 | 特別名勝・三段峡の入口に位置する温泉。原生林と清流が織りなす峡谷美が圧巻 | 単純泉(疲労回復・神経痛) | 宿泊・日帰り可 |
| きのえ温泉 | 大崎上島町 | 瀬戸内海に浮かぶ島の高台に位置し、多島美を一望できる絶景露天風呂が人気 | 含塩化物泉(保温・美肌・関節痛) | 宿泊中心 |
| 湯坂温泉郷 | 竹原市 | 四季折々の自然に囲まれた静かな環境 | 単純弱放射能泉(美肌・疲労回復) | 宿泊・日帰り可 |
広島の温泉は、大きく「海」「山」「歴史」の3つのロケーションに分けられます。瀬戸内海を望む温泉では、穏やかな海と島々が織りなす絶景を眺めながら湯に浸かる贅沢な時間を過ごせます。一方、山間部の温泉は、渓谷美や原生林に包まれた秘湯の雰囲気が魅力です。また、鞆の浦のように歴史ある港町の温泉では、江戸時代の町並み散策と温泉を組み合わせた旅が楽しめます。
泉質の面では、単純弱放射能泉(ラドン泉)が多く、「美肌の湯」として知られています。また、瀬戸内沿岸部では塩化物泉が多く見られ、湯上がり後も体がぽかぽかと温まり続ける保温効果が特徴です。広島市内から車で1時間圏内にアクセスできる温泉地も多く、日帰り温泉としても、宿泊温泉旅行としても楽しめる利便性の高さも魅力といえます。
2. 広島の温泉の特徴を知る
広島県の温泉は、瀬戸内海と中国山地という対照的な自然環境に恵まれ、それぞれのロケーションならではの温泉体験ができます。ここでは、立地別に広島の温泉の特徴をご紹介します。
2.1 海×温泉|瀬戸内の絶景とともに
瀬戸内海沿いの温泉の最大の魅力は、なんといっても海を眺めながら入る開放感あふれる温泉体験です。穏やかな波音を聞きながら、島々が点在する瀬戸内の多島美を眺める時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
宮浜温泉は、世界遺産・宮島の対岸に位置し、海越しに厳島神社の大鳥居や弥山の雄大な姿を望むことができます。特に夕暮れ時には、瀬戸内海に沈む夕日が宮島のシルエットを美しく浮かび上がらせ、まさに絶景と呼ぶにふさわしい光景が広がります。温泉に浸かりながら、刻々と変化する空の色と海の表情を眺める贅沢な時間は、宮浜温泉ならではの魅力です。
鞆の浦温泉は、江戸時代に「潮待ちの港」として栄えた歴史ある港町に湧く温泉です。波穏やかな鞆の浦の入り江を眺めながら入る温泉は、どこか郷愁を誘う風情があります。港町特有の路地や石畳の坂道、常夜燈などの歴史的建造物と温泉を組み合わせた滞在が楽しめます。
きのえ温泉(ホテル清風館)は、瀬戸内海に浮かぶ大崎上島の高台に位置する温泉施設です。眼下に広がる瀬戸内海の多島美を一望できる露天風呂は圧巻で、まるで海と一体になったかのような開放感を味わえます。島時間が流れるゆったりとした雰囲気の中、非日常の温泉体験ができます。
これらの海辺の温泉では、塩化物泉の温泉が多く、海水に含まれる塩分が肌に膜を作り、湯冷めしにくいのも特徴です。海風に吹かれながら入る露天風呂は、瀬戸内ならではの温泉体験といえるでしょう。
2.2 山×温泉|静寂と自然に包まれる癒し
中国山地の山間部に点在する温泉は、渓谷美や原生林に囲まれた秘湯の雰囲気が魅力です。四季折々の自然の表情を楽しみながら、静かな環境でゆっくりと湯に浸かることができます。
湯来温泉は、広島の奥座敷とも呼ばれる、広島県内で最も古い歴史を持つとされる温泉地です。ここは広島市中心部から車で約50分という立地ながら、山あいの渓流沿いに古くからの温泉宿が点在し、まるで秘湯を訪れたかのような雰囲気が味わえます。春は新緑、夏は渓流のせせらぎ、秋は紅葉、冬は雪見風呂と、四季それぞれに異なる表情を見せてくれます。特に紅葉の時期には、山全体が赤や黄色に染まり、湯に浸かりながら眺める景色は格別です。
車で10分の距離に「湯の山温泉」もあり、江戸時代には広島藩主の「湯治場」としても栄えました。源泉から引き込まれた「打たせ湯」が有名で、現在でも湯治的な活用がされています。
帝釈峡温泉は、国定公園に指定されている帝釈峡の雄大な渓谷美に囲まれた温泉地です。奇岩や鍾乳洞など、長い年月をかけて自然が作り上げた造形美を間近に感じながら入る温泉は、まさに大自然の中の湯治場といった趣があります。渓谷沿いの遊歩道散策と組み合わせれば、心身ともにリフレッシュできる温泉旅行になります。
三段峡温泉は、特別名勝に指定されている三段峡の入口に位置する温泉地です。原生林と清流が織りなす峡谷美は、国を代表する景観美として、外国人も含む多くの観光客が訪れます。
特に新緑と紅葉の時期は多くの観光客で賑わいます。渓谷の澄んだ空気と森の香りに包まれながら入る温泉は、都会の喧騒から離れた癒しの時間を提供してくれます。秋の紅葉シーズンは車で大混雑します。
山間部の温泉は、単純弱放射能泉(ラドン泉)が多く、「美肌の湯」として知られています。また、山の静寂と鳥のさえずり、渓流のせせらぎといった自然の音に包まれながら入る温泉は、心の底からリラックスできる贅沢な時間です。冬には雪見露天風呂を楽しめる施設もあり、白銀の世界に包まれた野趣あふれる温泉体験ができます。
2.3 街×温泉|アクセス便利な都市近郊型
広島市内から車で1時間圏内でアクセスできる温泉地も多く、思い立ったらすぐに行ける手軽さが魅力です。日帰り温泉施設も充実しており、観光やビジネスの合間に気軽に立ち寄ることができます。
湯来温泉は、広島市佐伯区に位置し、市中心部から車で約50分というアクセスの良さながら、本格的な温泉体験ができる貴重な温泉地です。日帰り入浴施設も複数あり、仕事帰りや休日のちょっとしたリフレッシュに最適です。温泉街には食事処や土産物店もあり、半日から一日かけてのんびり過ごすこともできます。
宮浜温泉も、広島市内から車で約50分、宮島口からはフェリーで数分という便利な立地にあります。宮島観光と組み合わせて日帰り温泉を楽しむプランが人気で、宮島散策で疲れた体を温泉で癒すという理想的な観光ルートを実現できます。もよりの大野浦駅から無料送迎バスが運行されている施設もあり、宮島口からほぼ直通バスもあります。公共交通機関をうまく使うことができるアクセスに便利な場所でもあります。
都市近郊型の温泉の魅力は、何といっても気軽さです。「ちょっと温泉に行きたいな」と思ったときに、大がかりな旅行準備をせずに訪れることができます。また、観光と温泉を効率よく組み合わせられるため、限られた時間の中で充実した旅を楽しみたい方にもおすすめです。日帰り入浴の営業時間も比較的長めに設定されている施設が多く、スケジュールに柔軟に対応できるのも嬉しいポイントです。
3. 目的別で選ぶ広島の温泉

温泉旅行の楽しみ方は、誰と行くか、どんな目的で訪れるかによって大きく変わります。ここでは、旅のスタイル別におすすめの温泉地をご紹介します。
3.1 カップル・夫婦で行きたい温泉
大切な人との特別な時間を過ごすなら、ロマンチックな雰囲気と上質なサービスを備えた温泉宿がおすすめです。
宮浜温泉の露天風呂付き客室は、カップルや夫婦の記念日旅行に最適です。プライベートな空間で、宮島を眺めながら二人だけの時間を過ごせます。特に夕暮れ時には、瀬戸内海に沈む夕日が幻想的な雰囲気を演出してくれます。部屋食プランを選べば、周囲を気にせずゆっくりと食事を楽しむこともできます。
鞆の浦温泉は、歴史ある港町の風情が漂う大人の温泉地です。江戸時代の町並みが残る路地を散策した後、海を望む温泉で寛ぐというロマンチックな旅が楽しめます。夜には、港に浮かぶ漁火が幻想的な光景を作り出し、特別な夜を演出してくれます。
きのえ温泉(大崎上島)は、離島という非日常的な立地が魅力です。瀬戸内海の多島美を一望できる絶景露天風呂は、まさに絶景と呼ぶにふさわしく、二人の思い出に残る温泉体験ができます。島の静かな環境と、ゆったりと流れる時間が、日常の喧騒を忘れさせてくれます。ホテル清風館は、テレビなどでも取材され、温泉総選挙ランキングで2年連続絶景部門1位に選ばれています。
これらの温泉地では、貸切風呂を備えた施設も多く、周囲を気にせず二人だけの時間を楽しめます。また、地元の新鮮な食材を使った会席料理など、料理にこだわった宿も多いため、温泉だけでなく食事も旅の大きな楽しみとなります。
3.2 家族・子連れにおすすめの温泉
小さなお子様連れでも安心して楽しめる温泉施設をご紹介します。
湯来温泉には、家族向けの設備が充実した宿が多くあります。貸切風呂を利用できる施設では、小さなお子様連れでも周囲を気にせずゆっくりと温泉を楽しめます。また、川遊びができるスポットや、自然散策路なども近くにあり、温泉以外のアクティビティも充実しています。食事は部屋食プランを選べば、お子様のペースに合わせて食事ができるため安心です。
宮浜温泉の一部の宿では、ファミリー向けのプランを用意しており、お子様用の浴衣やアメニティ、食事メニューなども充実しています。日帰り温泉施設も多いため、宿泊はハードルが高いという場合でも、気軽に家族で温泉を楽しめます。宮島観光と組み合わせれば、お子様の思い出に残る旅になるはずです。
三段峡温泉周辺には、自然散策や水遊びができるスポットが豊富にあります。温泉で疲れを癒しながら、大自然の中でお子様との時間を満喫できます。秋の紅葉シーズンには、家族で紅葉狩りを楽しんだ後に温泉で温まるという、季節を感じる旅ができます。
家族旅行では、貸切風呂の有無、食事の内容、周辺のアクティビティなどを事前に確認しておくと安心です。また、宿によってはキッズスペースやゲームコーナーを備えた施設もあり、雨の日でもお子様が退屈せずに過ごせます。
大久野島はウサギの島として有名で、大久野島にある休暇村温泉は、瀬戸内海を眺めながらの入浴は格別です。
3.3 ひとり旅・日帰りで気軽に
自分のペースでゆっくりと温泉を楽しみたい方には、日帰り入浴施設や、ひとり旅に適した温泉地がおすすめです。
湯来温泉には、日帰り入浴専門の施設が複数あり、広島市内からのアクセスも良好なため、思い立ったらすぐに訪れることができます。「湯来ロッジ」や「湯の山温泉館」などの公共の温泉施設は、リーズナブルな料金で本格的な温泉を楽しめます。食事処も併設されているため、温泉と食事をセットで楽しむこともできます。
宮浜温泉の日帰り温泉施設では、宮島を眺めながら入る絶景温泉を手軽に体験できます。観光の途中で立ち寄るのにも便利で、宮島観光で歩き疲れた足を温泉で癒すという使い方もできます。一部の宿では、日帰り入浴と昼食または夕食がセットになったプランも用意されており、お得に温泉旅行気分を味わえます。
ひとり旅の場合、温泉宿によっては一人泊プランを用意しているところもあります。静かな山間の湯治場で、読書をしたり、のんびりと湯に浸かったりする時間は、日常のストレスから解放される貴重なひとときとなります。特に平日は比較的空いていることが多く、ゆったりと温泉を楽しめます。
日帰り温泉を利用する際は、営業時間や最終受付時間を事前に確認しておくことをおすすめします。また、タオルや入浴用品のレンタルの有無も確認しておくと安心です。
4. 泉質・効能から見る広島の温泉の魅力

温泉の楽しみ方は、景色や雰囲気だけではありません。泉質や効能を知ることで、より自分に合った温泉を選ぶことができます。
4.1広島の温泉の主な泉質
単純弱放射能泉(ラドン泉)は、広島県内の山間部の温泉に多く見られる泉質です。湯来温泉、宮浜温泉、湯坂温泉郷などがこれに該当します。無色透明で、肌触りがやわらかいのが特徴です。「美肌の湯」として知られ、肌をしっとりとなめらかにする効果が期待できます。また、神経痛やリウマチ、疲労回復にも効果があるとされています。放射能という言葉に驚く方もいるかもしれませんが、温泉に含まれる微量のラドンは、体に悪影響を与えるものではなく、むしろ健康増進に役立つとされています。
塩化物泉は、瀬戸内海沿岸部の温泉に多く見られる泉質です。鞆の浦温泉、きのえ温泉などがこれに該当します。塩分を含んだ温泉は、肌に塩の膜を作るため、湯上がり後も体がぽかぽかと温まり続ける保温効果が高いのが特徴です。冷え性の改善や、血行促進に効果があるとされています。ラドンを含む冷鉱泉(主な泉質単純弱放射能冷鉱泉)は、帝釈峡温泉や三段峡温泉などに見られる泉質です。成分の含有量が比較的少なく、刺激が穏やかなため、肌の弱い方や高齢者、お子様でも安心して入浴できます。疲労回復や健康増進に効果があるとされ、湯治場として古くから親しまれてきました。
4.2地域的特徴
広島の温泉の大きな特徴として、瀬戸内海沿岸部では塩分を含む温泉が多いという点が挙げられます。これは、海に近い地層から湧き出る温泉が、海水の影響を受けているためです。塩化物泉の保温効果は非常に高く、特に冬場は湯冷めしにくいため、寒い季節の温泉としても人気があります。
一方、中国山地の山間部では、単純弱放射能泉が多く見られます。これは、地下深くの花崗岩層を通って湧き出る温泉に、微量のラドンが含まれるためです。美肌効果が高く、特に女性に人気のある泉質です。
このように、広島の温泉は、海と山という対照的な自然環境により、それぞれ異なる泉質の温泉を楽しめるのが大きな魅力となっています。
5. 広島温泉と一緒に楽しむ観光・グルメ

温泉だけでなく、周辺の観光地やグルメと組み合わせることで、より充実した旅になります。ここでは、温泉と観光・グルメを組み合わせた楽しみ方をご提案します。
5.1 温泉×観光モデルコース例
広島の温泉地は、それぞれ魅力的な観光地に隣接しています。世界遺産の宮島、歴史ある港町、雄大な渓谷など、温泉と観光を組み合わせることで、一日では味わいきれないほどの充実した旅を楽しめます。ここでは、代表的な温泉地を拠点にした観光モデルコースをご紹介します。それぞれのコースは、温泉の魅力を最大限に引き出しながら、周辺の見どころも効率よく巡れるように組み立てています。日帰りでも宿泊でも楽しめるコースなので、旅行の日程や目的に合わせてアレンジしてみてください。
5.1.1宮浜温泉×宮島観光コース
午前中に宮島を訪れ、厳島神社や弥山を散策します。宮島口に戻ったら、対岸の宮浜温泉へ移動し、日帰り入浴または宿泊します。温泉に浸かりながら、海越しに宮島を眺めるという贅沢な時間を過ごせます。夕暮れ時には、瀬戸内海に沈む夕日と宮島のシルエットが織りなす絶景を楽しめます。宮島で歩き疲れた体を温泉で癒すという、理想的な観光ルートです。
5.1.2湯来温泉×渓谷散策コース
湯来温泉を拠点に、周辺の自然散策を楽しむコースです。温泉街から車で10分ほどの場所にある「湯来ロッジ」周辺には、渓流沿いの遊歩道があり、春は新緑、秋は紅葉を楽しみながら散策できます。また、「湯の山明神滝」など、見どころも点在しています。散策で体を動かした後は、温泉でゆっくりと疲れを癒しましょう。広島市内から日帰りで気軽に訪れることができるのも魅力です。
5.1.3鞆の浦温泉×尾道・福山観光コース
鞆の浦温泉に宿泊し、翌日は尾道や福山城を観光するコースです。鞆の浦は、江戸時代の町並みが残る歴史ある港町で、「崖の上のポニョ」の舞台となったとも言われています。常夜燈や古い町並みを散策した後、温泉宿でゆっくりと湯に浸かります。翌日は、尾道の坂道や猫の細道を散策したり、築城400年で改装となった福山城を訪れたりと、瀬戸内の歴史と文化を満喫できます。
5.1.4三段峡温泉×峡谷トレッキングコース
特別名勝・三段峡の峡谷美を楽しむコースです。三段峡には、全長約13kmの遊歩道が整備されており、黒淵、猿飛、二段滝、三段滝、三ツ滝という「五大景観」を巡ることができます。渡舟に乗って峡谷の奥深くまで入っていく体験も人気です。トレッキングで体を動かした後は、三段峡温泉でゆっくりと疲れを癒しましょう。特に紅葉の時期は、峡谷全体が赤や黄色に染まり、絶景が広がります。
5.2 温泉×グルメ
広島の温泉旅行では、地元の食材を使った料理も大きな楽しみです。瀬戸内海の新鮮な魚介類、中国山地の山の幸、そして温暖な気候が育む柑橘類など、広島ならではの食材が四季折々に旅人を迎えてくれます。温泉宿の会席料理では、これらの旬の食材がふんだんに使われ、目でも舌でも楽しめる料理が提供されます。また、温泉街の食事処では、地元の人々に愛される郷土料理を気軽に味わうこともできます。温泉で心身を癒しながら、広島の豊かな食文化に触れる。それは、この土地を訪れる醍醐味のひとつといえるでしょう。ここでは、季節ごとの代表的なグルメと、温泉との組み合わせ方をご紹介します。
5.2.1冬の味覚・牡蠣
広島といえば牡蠣です。特に冬場(11月〜3月頃)は、身が大きくぷりぷりとした旬の牡蠣を味わえます。宮浜温泉や鞆の浦温泉など、瀬戸内海沿岸の温泉宿では、牡蠣づくしの会席料理を提供している宿も多くあります。焼き牡蠣、牡蠣フライ、牡蠣の土手鍋など、さまざまな調理法で牡蠣を堪能できます。温泉と旬の牡蠣を組み合わせた冬の温泉旅行は、広島ならではの贅沢です。
5.2.2夏の味覚・穴子
夏場は、宮島名物の穴子が旬を迎えます。宮浜温泉に宿泊した際は、ぜひ穴子飯や穴子の天ぷらなど、穴子料理を味わってください。瀬戸内海で育った穴子は、脂がのっていてふっくらとしており、絶品です。
5.2.3通年で楽しめるレモン料理
広島県は、国内有数のレモンの産地です。瀬戸内の温暖な気候で育ったレモンは、皮まで食べられる国産レモンとして人気があります。温泉宿の料理には、レモンを使った爽やかな一品が添えられることも多く、さっぱりとした味わいが温泉旅行にぴったりです。レモン鍋、レモンサワー、レモンケーキなど、さまざまなレモン料理を楽しめます。
5.2.4温泉宿の会席料理
広島の温泉宿では、地元の新鮮な魚介類や山の幸をふんだんに使った会席料理が提供されます。瀬戸内海の鯛、太刀魚、鰆などの魚介類、山間部では猪肉や鹿肉などのジビエ料理も味わえます。料理にこだわった宿を選べば、温泉と同じくらい食事が旅の楽しみになります。特に、季節ごとの旬の食材を使った料理は、その時期ならではの味覚を堪能できます。
また、温泉街には地元の食材を使った食事処も多く、日帰り温泉の際にも気軽にグルメを楽しめます。湯来温泉では、山菜料理や川魚料理を提供する店があり、山の恵みを味わえます。鞆の浦温泉では、新鮮な海の幸を使った料理が自慢の店が軒を連ね、港町ならではの食文化に触れることができます。
温泉とグルメを組み合わせた旅は、心も体も満たされる充実した時間となります。事前に宿の食事内容を確認したり、周辺の評判の良い食事処を調べたりしておくと、より満足度の高い旅になるでしょう。
6. 広島の温泉に行くベストシーズンと服装

温泉旅行を計画する際、いつ訪れるかは重要なポイントです。広島の温泉は四季それぞれに魅力があり、季節ごとに異なる楽しみ方ができます。
6.1春(3月〜5月)
春は、温暖な気候で過ごしやすく、温泉旅行に最適な季節です。新緑が美しく、山間部の温泉では芽吹きの季節を感じながら温泉を楽しめます。桜の時期(3月下旬〜4月上旬)には、宮島の桜を眺めながら宮浜温泉に浸かるという贅沢な体験ができます。また、ゴールデンウィーク前の4月中旬〜下旬は、混雑を避けてゆっくりと温泉を楽しめる穴場の時期です。
服装アドバイス: 日中は暖かいですが、朝晩はまだ冷え込むことがあります。薄手のカーディガンやジャケットなど、調節しやすい服装がおすすめです。山間部の温泉を訪れる場合は、やや厚手の上着も持参すると安心です。
6.2夏(6月〜8月)
夏は、海辺の温泉が特に人気の季節です。瀬戸内海の穏やかな波と爽やかな海風を感じながら入る温泉は、暑い夏にこそ格別の心地よさがあります。宮浜温泉やきのえ温泉では、海水浴と温泉を組み合わせた楽しみ方もできます。また、夏の穴子が旬を迎える時期でもあり、グルメも充実しています。
梅雨の時期(6月中旬〜7月中旬)は、雨の日が多くなりますが、逆に温泉宿がゆったりと利用できることも多く、静かに過ごしたい方にはおすすめです。山間部の温泉では、雨に濡れた新緑が美しく、幻想的な雰囲気を楽しめます。
服装アドバイス: 夏の広島は高温多湿です。通気性の良い服装を選び、帽子や日傘などの日よけ対策も忘れずに。海辺の温泉を訪れる場合は、日焼け止めも必携です。また、冷房対策として薄手のカーディガンを持参すると便利です。
6.3秋(9月〜11月)
秋は、広島の温泉旅行において最も人気の高い季節です。特に紅葉の時期(10月下旬〜11月中旬)には、山間部の温泉が美しく色づき、絶景を楽しめます。三段峡温泉や帝釈峡温泉、湯来温泉などでは、紅葉に包まれた露天風呂で、秋の風情を満喫できます。また、気候も穏やかで過ごしやすく、観光と温泉を組み合わせた旅に最適です。
9月はまだ残暑が続きますが、10月に入ると朝晩は涼しくなり、温泉が心地よい季節になります。11月には牡蠣のシーズンも始まり、グルメも楽しめます。
服装アドバイス: 日中は暖かいですが、朝晩は冷え込むことがあります。特に山間部の温泉を訪れる場合は、薄手のセーターやジャケットなど、重ね着できる服装がおすすめです。11月下旬には、コートが必要になることもあります。
6.4冬(12月〜2月)
冬は、温泉が最も恋しくなる季節です。寒い外気と温かい温泉のコントラストが心地よく、体の芯から温まることができます。山間部の温泉では、雪見露天風呂を楽しめることもあり、白銀の世界に包まれた幻想的な温泉体験ができます。
また、冬は広島グルメの代表格である牡蠣が最も美味しい時期です。温泉と牡蠣料理(土手鍋)を組み合わせた冬の温泉旅行は、広島ならではの贅沢といえます。年末年始は混雑しますが、1月中旬以降は比較的空いており、ゆっくりと温泉を楽しめます。
服装アドバイス: 厳しい寒さに備えて、コートやダウンジャケットなど、しっかりとした防寒着が必要です。山間部の温泉を訪れる場合は、マフラーや手袋も持参しましょう。雪が降ることもあるため、滑りにくい靴を選ぶと安心です。海辺の温泉でも、海風が冷たいため、防寒対策は万全にしてください。
6.5季節を問わず準備しておきたいもの
温泉旅行では、季節を問わず以下のものを準備しておくと便利です。
☑タオルや入浴用品: 日帰り温泉を利用する場合は、タオルを持参するとレンタル代を節約できます。ただし、ほとんどの施設でレンタルや販売もあるため、忘れても安心です。
☑ビニール袋: 濡れたタオルや水着を入れるのに便利です。
☑スキンケア用品: 温泉上がりの肌は乾燥しやすいため、化粧水や乳液を持参すると安心です。
☑ペットボトルの水: 温泉で汗をかくため、水分補給は大切です。
季節ごとの魅力を理解して旅行計画を立てれば、より充実した温泉旅行になります。自分の好みや目的に合わせて、ベストなシーズンを選んでください。
7. まとめ:広島の温泉は「海」「山」「歴史」の三拍子
広島県の温泉は、瀬戸内海の絶景を眺める海辺の温泉、渓谷美と原生林に包まれた山間の秘湯、歴史ある港町に湧く温泉と、多彩なロケーションが魅力です。それぞれの温泉地には個性があり、訪れる人の目的や好みに合わせて選ぶことができます。
宮島を眺めながら入る宮浜温泉、県内最古の歴史を持つ湯来温泉、江戸情緒あふれる鞆の浦温泉、雄大な自然に囲まれた帝釈峡温泉や三段峡温泉、瀬戸内の多島美を一望できるきのえ温泉。どの温泉地も、その場所ならではの景観と泉質を楽しめます。
泉質の面でも、美肌効果の高い単純弱放射能泉、保温効果に優れた塩化物泉、刺激が穏やかな単純泉と、さまざまなタイプの温泉があります。地域によって泉質が異なるため、何度訪れても新しい発見があるのが広島の温泉の魅力です。
また、温泉と組み合わせて楽しめる観光地やグルメも豊富です。世界遺産の宮島、歴史ある港町の鞆の浦、雄大な峡谷美の三段峡など、温泉だけでなく周辺の観光も充実しています。牡蠣や穴子、レモン料理など、広島ならではのグルメも旅の楽しみを倍増させてくれます。
四季それぞれに異なる表情を見せる広島の温泉。春の新緑、夏の海、秋の紅葉、冬の雪見風呂と、季節ごとに訪れる楽しみがあります。景観も、人情も、グルメも豊かな広島の温泉で、心も体もリフレッシュする特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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