気象庁の発表によると、今春から続いているエルニーニョ現象が9月に入り、過去最大の強さに達しています。規格外のスケールを怪獣になぞらえて「ゴジラ・エルニーニョ」と呼ぶ声も上がっています。
9月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+4.0℃を記録。1949年以降で最も高かった1997年12月の+3.6℃を上回りました。過去最大級のエルニーニョ現象は、冬まで続く見込みです。
「暖冬傾向」 平均気温は西日本で並・高い
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。
気象庁の観測による過去の統計的な傾向としては、以下の通りです。
平均気温 西日本で並か高い傾向
降水量 東日本太平洋側・沖縄・奄美で多い傾向
日照時間 西日本太平洋側で少ない傾向・東日本太平洋側で並か少ない傾向
前回は12月に気温22℃ スキー場に雪がない?
前回のエルニーニョ発生期だった2023年~2024年、広島県でも同じような傾向となりました。毎年、西日本各地から多くの人が訪れる安芸太田町のスキー場では、12月に入っても、はじめはゲレンデに雪がない状態が続きました。

安芸太田町のスキー場(2023年12月8日)
2023年12月10日は最高気温22.7℃に達し、12月の観測史上1位を記録しました。15日も20.6℃まで上がり(観測史上2位)異例の暖かさとなりました。
一転して強烈寒波が襲来 車のスリップ事故も
しかし暖冬は、雪が降らないとは限りません。年が明けた2024年1月、広島県内は一転して強烈な寒波に見舞われました。早朝には、降り積もった雪や路面凍結の影響とみられる車とトラックの衝突事故が発生しました。

車とトラックの衝突(2024年1月24日)
道路では視界がゼロになる「ホワイトアウト」が移動中の取材スタッフを何度も襲い、側溝に落ちたり動けなくなったりする車も確認しました。豪雪地帯として知られる北広島町八幡では、60センチ以上の積雪を記録しました。
暖冬でも油断禁物 早めの雪対策を心がけて

車が側溝に落輪(2024年1月)
エルニーニョ現象が続くからといって、冬の寒波がやってこないわけではありません。暖冬の間に突発的なドカ雪や凍結が起こる可能性もあるため早めの冬用タイヤ準備など警戒を怠らないことが大切です。

安芸太田町のスキー場(2023年12月)

広島市郊外の様子(2024年1月)

広島市郊外の様子(2024年1月)

広島市郊外の様子(2024年1月)

ホワイトアウトに遭遇(2024年1月)

北広島町八幡の様子(2024年1月)

三次市の様子(2024年1月)

三次市の様子(2024年1月)
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