現実の景色にデジタル情報を重ね合わせて表示する「AR(拡張現実)グラス」を使った新しい野球観戦の実証実験が、マツダスタジアムで行われました。プロ野球12球団で初の試みです。

末川徹記者
 「3塁側のコンコース側に設けられたブースには『試合とリアルタイムデータが視界に重なる』とあります。どういうことなんでしょうか」

22日と23日のホームゲームで実証実験を行ったのは、広島市のIT企業「ビーライズ」とスポーツデータ分析を手がける「データスタジアム」です。

レンズ奥に「配球データ」や「チャンス演出」

実際にARグラスを装着してみると、一見普通のサングラスに見えるレンズの向こうに、試合に関するさまざまなデータが浮かび上がります。

スタンドからは判断しにくいピッチャーの球種やコースなど、ほぼリアルタイムで確認できます。

映像を一部加工しています(ビーライズ提供)

センター奥のバックスクリーンへ視線を外すことなく、プレイに集中しながら知りたい情報を把握できます。得点圏にランナーが進むと視界に「チャンス」の文字が表示されるなど、気分を高める演出も盛り込まれています。

「新しい観戦スタイルを」プロ野球初を目指す

カープファン(福山から)
 「ビックリした。ARグラスをかけて首を振ったら怪しいが、みんながたくさんかけたら大丈夫」

ビーライズ 波多間俊之代表取締役
 「視界の中にデータが入ると、野球中継とリアル観戦の良いとこどり。スポーツに熱い県民性なので、広島発の新しい観戦スタイルが生まれたら幸せです。目指して頑張りたい」

今後、体験者のアンケート結果をもとに改良を進め、プロ野球初となる実用化を目指すとしています。一人ひとりの観戦に合わせた情報提供が可能になれば、魅力がさらに深まりそうです。