広島市東部地域のJR線を高架にする「連続立体交差事業」で、全体の事業費が8割あまり増額し、完成時期も計画よりも10年ほど遅れることが分かりました。
県と広島市が進める「連続立体交差事業」は、広島市安芸区と府中町、海田町を通るJR線、約5.1㎞を高架にする計画です。

工事は2つの区間に分けられ、現在、向洋駅周辺の1期区間で、橋脚の基礎工事が行われています。
この事業で16か所の踏切が撤去されるため、▽安全性の向上と▽渋滞の解消が期待されています。
県はこの事業について事業費と工期を変更することを明らかにしました。

それによりますと▽1期と2期を合わせた全体の事業費は現在の約915億円から8割あまりの770億円増えて約1685億円に。▽工事の完了時期も10年遅れて、2048年度になる見通しです。
建設資材や人件費の高騰に加えて、用地取得や地下埋設物の移転が遅れたことが要因ということです。
広島県議会 水口弘士 議員(自民議連)
「今回の増額は770億円。当初の事業費に迫る規模の極めて大きい額になっています」
広島県議会 河村晃子 議員(共産党)
「公共事業にかかる費用の増額は、慎重に受け止めていただきたい」

17日の県議会の建設委員会で議員からは「ほかの公共工事に影響は出ないのか」といった声が上がりました。県の担当者は「出来るだけほかの工事には影響が生じないようにしたい」と答えました。
事業費の一部を負担し、県や広島市とともに整備を進めるJRは、線路を高架にするメリットを改めて強調しました。

JR広島支社 飯田稔督 支社長
「踏切がなくなることで安全性の向上、安定輸送。事業費の高騰につきましては昨今、いろんなところで高騰しているので、そういうものなんだろうという受け止めです」
飯田支社長は「期待の大きな事業。これからも最大限、協力する」と述べました。
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