広島大学病院は、適切な「オーラル(口腔)ケア」で、入院患者が肺炎などの感染症を発症する割合が大幅に低下したと明らかにしました。
広島大学病院はアメリカの先行事例をもとに、「入院患者自身の適切なオーラルケア」と、「感染症の発症率」の因果関係を調査しました。

研究は2022年7月から9か月間、20歳から101歳までの入院患者およそ5000人にオーラルケアの重要性を説明し、歯ブラシや洗口液を配布。

患者に毎日3回、歯磨きとマウスウォッシュをしてもらい、前の年の同じ時期と感染症の発症率を比較するものです。
研究の結果 感染症発症率の大幅低下が判明
すると、院内の発症率が高い肺炎が43%、菌血症は62%、尿路感染症で20%、それぞれ発症率が下がったということです。オーラルケアによって口内の細菌が体内に入りにくくなり、感染症の発症率も低下したとみられます。

広島大学病院 安達伸生院長
「(口腔ケアによる)感染症・疾患の予防は、最近高騰している医療費の削減にも大きく貢献する」

広島大学病院は今後、歯科医師会と連携し、県内の他の医療機関でも同様の結果が得られるか検証していく考えです。
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