9月4日、福山市の住宅で生後2か月の赤ちゃんが殺害される事件がありました。逮捕されたのは父親とみられる18歳の男。事件の背景に何があったのか、取材しました。

事件は4日の午後、福山市内の社宅で起きました。

赤ちゃんの母親からの110番通報
「赤ちゃんが家で亡くなっている」

亡くなったのは、生後2か月の男の赤ちゃん。警察によりますと、4日の午前5時半ごろから午前9時ごろまでの間、頭部にビニール袋をかぶせられ、うつぶせにして寝かせられ、殺害されたとみられています。

死因は、窒息死とみられます。

「うるさく泣くので静かに…」逮捕の18歳父親は殺意を否認

殺人の疑いで逮捕されたのは、福山市に住む会社員の18歳の男でした。

調べに対し、男は「殺そうと思ったのではなく、うるさく泣くので、こうでもすれば静かになるだろうと思った」と供述し、殺意については否認しているということです。

男は赤ちゃんの父親とみられ、赤ちゃんの母親と3人で暮らしていたということです。

「人が住んでいるのも知らなかった」近隣住民も気づかなかった赤ちゃんの存在

生後間もない赤ちゃんを育てる家庭で起きた悲惨な事件・・・

男は近所付き合いもほとんどなく、付近の住民は赤ちゃんの存在にも気付かなかったといいます。

近所の人
「たまに車が止まっていた。まさか近所で事件が起きるとは、ショック」
「(Q赤ちゃんが泣く声を聞いた?)全然気付かなかった。人が住んでるのも 分からなかった」

「夜中に一人きり」通報受けるも面会できず

広島県によりますと、事件が起きる2週間ほど前の8月22日、東部こども家庭センターに「こどもが夜中に一人きりになっているのでは」と連絡が入っていました。

2日後、依頼を受けた福山市の職員が家庭訪問を実施。その際、男や赤ちゃんの母親は不在で、直接聞き取りは行えませんでしたが、赤ちゃんに変わった様子はなかったといいます。

その後、関係者への聞き取りなどを調整する最中に、今回の事件が起きました。

「県として大変重く受け止めている」検証会議で実態解明へ

県のこども家庭課は、今回のような事件の再発防止に向けて、対策を進めていくといいます。

広島県健康福祉局こども家庭課 寺本亮史課長
「県としても大変重く受け止めている。速やかに外部の有識者を交えた検証会議を立ち上げて事案を検証し、再発防止策を検討する」