交通費などの名目で広島市議会議員に支給される「費用弁償」が、減額されることが決まりました。金額の見直しは19年ぶりのことです。

見直しの議論を続けてきた広島市議会の「議会改革推進会議」。「費用弁償」の「減額」を決めて、条例改正案を9月定例会に議員提案することでまとまりました。

交通費などの名目で支給される「費用弁償」。

本会議などで議会棟を訪れる際に、自宅からの距離に応じて議員1人1人に支給されます。徒歩や自転車でも支給されるため、市民からは「常識とかけ離れている」といった批判の声が上がり、見直しの議論が続いてきました。

費用弁償は、12月から▽5キロ未満は1000円、▽10キロ未満は2000円、▽10キロ以上は3000円に「減額」します。議会事務局は、今回の「減額」で「1年間におよそ1200万円の削減になる」と説明しました。

実は2007年にも金額が見直されていました。当時は政令市で最も高かった1日1万1000円。これを現在の「5000円(自宅から8㎞以内)か8000円(8㎞超え)」に減額していたのです。

あれから19年ー。

議会改革推進会議 代表(自民党・市民クラブ)宮崎誠克議員
「費用弁償のあり方が、時代のあり方に即してない。「減額」で合意を得ることができたということは非常に大きな一歩だったと思います」
議会改革推進課意義(市民連合・市民の声)山内正晃議員
「やはり広島市域は非常に大きい面積があります。数十キロ離れたところから来る議員もいます。そういった方々への一定程度の負担を費用弁償という形で見るべきであろうと」

全国的には20の政令市の中で、既に11の市議会が「廃止」しています。

公明党 西田浩幹事長
「廃止でいいと思うんですけど、なかなか広島市議会は廃止の反対派が多くてですね。議員も今から選挙で入れ替わるので変えてくれるのではないかと」
ひろしま清風会 桑田恭子議員(議会改革推進会議)
「本来は廃止が一番いい。議員が議会に行くのは当たり前なので、いらないということで、うちは廃止を訴えていました」

この20年間「費用弁償」の受け取りを拒否している共産党は…。

議会改革推進会議(共産党)中原洋美議員
「私たちは廃止を目指しますが『廃止しなければ改革にあらず』というのではなかなか具体に前に進まないので、いまの減額の見直しに一緒にのったということです」

見直しはさらに進むのか。市民の厳しい目が注がれています。