
広島市中区にある、りらっくす白島保育園です。
登園した子どもたちは窓越しに給食室の様子を覗くのが日課。
この園が力を入れているのが「食育」です。
調理の音や匂いを間近で感じてもらうことで食への関心を育てたいという思いが込められています。
値上げでも鰹と昆布の出汁は削らない…!

相次ぐ食材の値上げ。それでも削らないこだわりがあります。それが、鰹と昆布から出汁をとることです。
給食室吉川紗代先生
「値段とか高いんでそんなに大量に使えないんですけど、でもやっぱり鰹と昆布で出汁を取ると旨みが全然違うので、旨みが多いと調味料の量も減らせるので」
旬の野菜を使って安価&食育に♪


食物アレルギーがある園児もいるため、価格の安い食材への安易な変更も難しいのが現状です。
給食室吉川紗代先生
「卵不使用のマヨネーズを使ってる。やっぱり、ものを代えるのがなかなか難しくて。でも物価高でも変えないことで、同じ給食が食べられる」
保育園では、価格が比較的安く園児の食育にもつながることから、できる限り「旬の野菜」を取り入れた献立を考えているそうです。
市の支援金も値上げ分全ては補えず…

この日、発注していた食材が卸売業者から届きました。園児90人の給食費は、1か月でおよそ50万円。広島市の物価高騰対策の支援金を申請する予定ですが、値上げ分をすべて補うのは難しいといいます。
食品卸売業者
「毎月毎月(値上げが)あるって感じなんですけど、特に9月10月が今回はちょっと多いかなーって感じです。自分たちもクッ…て感じで」
値上げは変えられないけど…子どもたちは意識次第で楽しめる!
止まらない値上げ…。しかし、保育園の先生たちはこの “値上げも、学びに” 変えていました。
その工夫が、園児たちの手洗い場にありました。


土方千寿園長
「物を大切にするという意味でも、石けんは1プッシュ、ペーパーは1枚で。小さくして捨ててと言っても、なかなか子どもたちは分かりにくいので。こういう小さい穴にしたら、ちっちゃくしないと入れれないので…それが遊び感覚として子どもたちも楽しんでやってる感じ」
【必要なものを削るのではなく、使い方を工夫して無駄をなくす】
先生たちは遊びの時間など、日々の生活の中で問いかけ続けています。
そうすることで、子どもたちは「考える力が付いて工夫しながら遊べるようになってきた」と土方園長は話します。
値上げも子どもたちは意識次第で楽しめる!

土方千寿園長
「値上がりは、変えようがないこと。でも子どもたちは、意識次第で楽しむことはできるかな思っています」
こうした保育園に、支援の動きもあります。
広島市は市内の保育園に、物品の購入費用として1施設あたり20万円を追加支給するなどの支援策を盛り込んだ補正予算案を9月議会に提案予定です。
ただ、市の支援金でまかないきれない経費は、保育園を運営するリラックス本部が負担しているのが実情です。
土方園長からは「支援策がいつまで続くか分からない」という言葉も。値上げの秋、現場への息の長いサポートが求められます。
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