広島市にあるJR山陽線で24日、線路内にいた男性が列車にはねられ死亡しました。男性がはねられたのは、踏切ではない場所を人々が日常的に渡っている、いわゆる「勝手踏切」とみられています。なぜ、こうした事故は後を絶たないのでしょうか?

事故が発生したのは、24日午後3時ごろでした。

広島市安芸区にある、JR山陽線の線路内で男性が列車にはねられました。

この事故で近くに住む男性(80)が全身を強く打ち、その後現場で死亡が確認されました。

男性は線路を横断しようとしたところ、列車と接触したとみられています。

事故現場の「勝手踏切」には柵などなし

藤智美記者
「住宅の間にある生活道路を進んだ先に線路があります。横に“危険”と書かれている看板もありますがフェンスなどはなく、線路脇には板も置かれていて、誰でも簡単に入れてしまいます」

このように踏切がないにもかかわらず、住民が線路を横断する場所がいわゆる「勝手踏切」です。

事故が起きたこの場所も、日常的に渡っている住民は少なくないそうで、過去にも同じような事故が起こっているといいます。

踏切警報機が鳴るなか横断する人も

付近に住む90代女性
「昔におばあちゃんや小学1年生の子どもなどが事故で亡くなった」

付近に住む80代男性
「渡っている人を結構目撃したことがある。踏切がある所まで行けば大回りになる。ここだと短縮出来るのでここを通っているのだと思う」

実際に取材中にも、踏切警報機が鳴っているなか足早に渡っている人がいました。

対策望む住民ら

国土交通省によりますと、広島県内にはこうした法的に認められていない線路横断箇所、いわゆる「勝手踏切」が、2024年12月末時点で544か所あり、その数は中国地方で最多です。

危険な勝手踏切・・・住民は対策を望んでいます。

付近に住む70代女性
「対策を何もしてないでしょう。降りて渡れるようになっているので、通らないように柵などしてほしい」

今回の事故を受けJR西日本は…。

「危険性を認識してもらいその上で相談を」

JR西日本 飯田稔督広島支社長
「24日の事象の場所について、どういうふうに進めていくかというのは社内で検討中です。まずは地元の方に危険性を認識してもらい、そのうえでどのようにするか相談する」

JR西日本は「鉄道の線路を横断するのは非常に危ない行為のため、正式な踏切を通行してほしい」としています。